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ルビア Rubbia, Carlo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルビア
Rubbia, Carlo

[生]1934.3.31. ゴリツィア
イタリアの物理学者。1957年ピサ大学で博士号を取得。アメリカ合衆国のコロンビア大学研究員を経て,1960年ローマ大学教授,1962年ヨーロッパ原子核研究機関セルン CERN)の上席物理学者となり,1970年からアメリカのハーバード大学物理学教授を兼任。原子核が放射性崩壊などする際,自然界に存在する四つの力の一つ「弱い力」(→弱い相互作用)を伝達する,質量が大きな短寿命の素粒子ウィークボソンの存在を発見した。これにより弱い力と電磁力が同じ相互作用の違った現れだとするワインバーグ=サラムの理論の予言を証明した。シモン・ファンデルメーアとともに 1984年ノーベル物理学賞を受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルビア
るびあ
Carlo Rubbia
(1934― )

イタリアの物理学者。スロベニアとの国境沿いにあるゴリツィアに生まれる。ピサ大学で物理学を学び、1958年に宇宙線の実験研究で博士号を取得した。渡米してコロンビア大学の研究員となったが、1960年イタリアに戻りローマ大学で研究を続けた。さらに同年スイスのジュネーブにあるヨーロッパ原子核研究機構(CERN(セルン))に移り、1989年から所長を5年間務めた。また1970年から1988年まで、ハーバード大学の物理学教授を兼任した。
 大学時代から一貫して高エネルギー物理学の研究を行ったが、とくにCERNにおいて、実験グループのリーダーとして活躍した。素粒子間に働く相互作用のうち、弱い相互作用は弱ボソンweak bosonの媒介により生ずることが理論づけられ、そのボソンはW粒子およびZ粒子とよばれた。ルビアの研究グループは、強力な加速器を用いて、陽子と反陽子とを衝突させる実験に取り組み、1982年に100万件に及ぶ衝突事例を解析した結果、W粒子を発見することに成功した。さらに翌1983年にはZ粒子も発見した。この業績によって、ルビアは1984年のノーベル物理学賞を受賞した。W粒子およびZ粒子発見のときに使用された装置を開発したバン・デル・メールも共同受賞した。[編集部]
『ガリー・トーブス著、高橋真理子・溝江昌吾訳『ノーベル賞を獲った男――カルロ・ルビアと素粒子物理学の最前線』(1988・朝日新聞社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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