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ルビッチ Lubitsch, Ernst

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルビッチ
Lubitsch, Ernst

[生]1892.1.28. ベルリン
[没]1947.11.30. ハリウッド
ドイツの映画監督。 1913年喜劇俳優として映画界へ入る。ドイツでは『パッション』 Madame Dubarry (1919) で人気を高め,23年ハリウッドに招かれて『結婚哲学』 The Marriage Circle (24) に代表される現代風俗喜劇や『ラブ・パレード』 The Love Parade (29) ,『陽気な中尉さん』 The Smiling Lieutenant (31) などに代表されるシネ・オペレッタのジャンルを確立し,エロティックで洗練されたルビッチ・タッチを発揮した。

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デジタル大辞泉の解説

ルビッチ(Ernst Lubitsch)

[1892~1947]米国の映画監督。ドイツ生まれ。洗練された喜劇作品を得意とし、後進に多大な影響を与えた。作「結婚哲学」「ニノチカ」「生きるべきか死ぬべきか」など。

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百科事典マイペディアの解説

ルビッチ

ドイツ出身の米国の映画監督。ドイツ時代には《パッション》(1919年)等の表現主義的史劇で名をあげ,1923年以降米国で活躍し,《結婚哲学》(1924年),《ラブ・パレード》(1929年),《ニノチカ》(1939年),《生きるべきか死ぬべきか》(1942年)等喜劇系統の映画に腕を振るった。
→関連項目ガルボワイルダー

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世界大百科事典 第2版の解説

ルビッチ【Ernst Lubitsch】

1892‐1947
ドイツおよびアメリカの映画監督。ルビッチュともよばれる。〈ルビッチ・タッチ〉とよばれる独特の洗練されたスタイルで,セックスを笑いでまぶしたハリウッドの〈ソフィスティケーティッド・コメディ〉あるいは〈ロマンチック・コメディ〉(フランス語では〈アメリカ喜劇comédie américaine〉とよばれるジャンル)の原形をつくった。フランク・キャプラ,プレストン・スタージェス,レオ・マッケリーLeo McCarey(1898‐1969)とともに〈アメリカ喜劇〉の四大監督とみなされる。

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大辞林 第三版の解説

ルビッチ【Ernst Lubitsch】

1892~1947) ドイツの映画監督。はじめ喜劇俳優であったが監督に転向。招かれて渡米し、「結婚哲学」「三人の女性」「禁断の女性」などでアメリカ映画独特のソフィスティケーション喜劇を生み出した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルビッチ
るびっち
Ernst Lubitsch
(1892―1947)

ドイツのちにアメリカの映画監督。ベルリン生まれ。ラインハルトのもとで舞台経験を積み、1913年喜劇俳優として映画界に入る。翌年監督となり、『パッション』(1919)などの歴史劇で国外にも名声をはせる。1923年招かれて渡米。ウィーン上流階級男女の浮気な恋やたくらみを描いた『結婚哲学』(1924)でソフィスティケーションを主調とするコメディを展開、ハリウッド喜劇の発展に大きな影響を与えた。トーキーに入っても斬新(ざんしん)な技法で『ラヴ・パレイド』(1929)、『陽気な中尉さん』(1931)などのオペレッタ映画をジャンルとして確立、他の喜劇でも「ルビッチ・タッチ」とよばれる独自の洗練された映像表現で観客を楽しませた。モーリス・シュバリエをはじめ大スターの持ち味を生かすのがうまく、ディートリヒの『天使』(1937)、クーパーとコルベールの『青髯(あおひげ)八人目の妻』(1938)、ガルボの『ニノチカ』(1939)などがある。[宮本高晴]

資料 監督作品一覧

出世靴屋 Schuhpalast Pinkus(1916)
カルメン Carmen(1918)
呪の眼 Die Augen der Mumie Ma(1918)
男になったら Ich mchte kein Mann sein(1918)
舞踏の花形 Das Mdel vom Ballet(1918)
牡蠣(かき)の王女(花聟探し) Die Austernprinzessin(1919)
パッション Madame Dubarry(1919)
花嫁人形 Die Puppe(1919)
デセプション Anna Boleyn(1920)
白黒姉妹 Kohlhiesels Tchter(1920)
田舎ロメオとジュリエット Romeo und Julia im Schnee(1920)
寵姫(ちょうき)ズムルン Sumurun(1920)
山猫リュシュカ Die Bergkatze(1921)
ファラオの恋 Das Weib des Pharao(1922)
灼熱(しゃくねつ)の情炎(灼熱の情花) Die Flamme(1922)
ロジタ Rosita(1923)
結婚哲学 The Marriage Circle(1924)
三人の女性 Three Women(1924)
禁断の楽園 Forbidden Paradise(1924)
当世女大学 Kiss Me Again(1925)
ウィンダミア夫人の扇 Lady Windermere's Fan(1925)
陽気な巴里(パリ)っ子 So This Is Paris(1926)
思ひ出 The Student Prince in Old Heidelberg(1927)
山の王者 Eternal Love(1929)
ラヴ・パレイド The Love Parade(1929)
パラマウント・オン・パレイド Paramount on Parade(1930)
モンテ・カルロ Monte Carlo(1930)
陽気な中尉さん The Smiling Lieutenant(1931)
私の殺した男 Broken Lullaby(1932)
君とひととき One Hour with You(1932)
極楽特急 Trouble in Paradise(1932)
百萬圓貰ったら If I Had a Million(1932)
生活の設計 Design for Living(1933)
メリィ・ウィドウ The Merry Widow(1934)
天使 Angel(1937)
青髭八人目の妻 Bluebeard's Eighth Wife(1938)
ニノチカ Ninotchka(1939)
桃色(ピンク)の店 The Shop Around the Corner(1940)
淑女超特急 That Uncertain Feeling(1941)
生きるべきか死ぬべきか To Be or Not to Be(1942)
天国は待ってくれる Heaven Can Wait(1943)
ロイヤル・スキャンダル A Royal Scandal(1945)
小間使 Cluny Brown(1946)
あのアーミン毛皮の貴婦人 That Lady in Ermine(1948)

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世界大百科事典内のルビッチの言及

【喜劇映画】より

…フランスのルネ・クレールは,スラプスティックの要素を含む現代おとぎ話《ル・ミリオン》(1931),チャップリン的な風刺喜劇《自由を我等に》(1931),人情喜劇《巴里祭》(1932),《最後の億万長者》(1934)などの多彩な喜劇を発表している。サイレント的なパントマイム演技を,意識的に残したクレールに対して,会話劇のおもしろさを発揮したのは,アメリカのフランク・キャプラとエルンスト・ルビッチである。キャプラは,1930年代に脚本家ロバート・リスキンと組んで多くの喜劇を作った。…

【ドイツ映画】より

…第1次世界大戦後の〈表現主義映画〉,そこから出発して国際的な評価を得たエルンスト・ルビッチ,フリッツ・ラング,F.W.ムルナウ,G.W.パプストといった監督たち,レニ・リーフェンシュタールのオリンピック記録映画によって代表される1930年代のナチス宣伝映画,そして国際的なスターとして知られるウェルナー・クラウス,コンラート・ファイト,マルレーネ・ディートリヒ,アントン・ウォルブルック,クルト・ユルゲンス,ホルスト・ブーフホルツ,ヒルデガルド・クネフ(アメリカではヒルデガード・ネフ),ロミー・シュナイダー,マリア・シェル,マクシミリアン・シェル,ゲルト・フレーベ等々の名が,〈ドイツ映画〉のイメージを形成しているといえよう。以下,第2次大戦後,東西二つのドイツに分割されて政治的対立の下に映画活動も衰退せざるを得なくなるまでの動きを追ってみる。…

※「ルビッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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