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ル・ゴフ(読み)ルゴフ

百科事典マイペディアの解説

ル・ゴフ

フランスの中世史家。ヴァール県トゥローンに生まれる。1945年に高等師範学校を卒業後,パリ,プラハ,オックスフォードの各大学に学び,1950年高等教育教授資格試験に合格。1960年高等研究院第6セクション(現在の社会科学高等研究院)に迎えられ,中世史研究に没頭する。1969年に《アナール》の編集スタッフに加わり,マルク・ブロック,リュシアン・フェーブルに始まるアナール学派を受け継ぎ,1972年にはブローデルの後をついで高等研究院第6セクションの責任者となる。〈アナール学派〉第3世代を代表する中世史家であり,歴史人類学への移行に大きな役割を果たした。著作に《もうひとつの中世のために》(1977年),《煉獄の誕生》(1981年),《聖王ルイ》(1996年)などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ル・ゴフ
Le Goff, Jacques Louis

[生]1924.1.1. ツーロン
[没]2014.4.1. パリ
フランスの歴史学者。アナール学派のリーダーとして活躍した。中世は「驚異的な社会的・経済的発展と,ローマ・カトリック教会(→キリスト教)の巨大な影響力とが相まって近代世界をつくり上げた,ヨーロッパ史の転換期」とみる。著書『煉獄の誕生』La Naissance du purgatorie(1981)や『中世の高利貸 金も命も』La Bourse et la vie: économie et religion au Moyen Âge(1986)などでその考え方を展開した。第2次世界大戦中は,ドイツ占領下のフランスのレジスタンス組織マキに協力したが,その後エコール・ノルマル・シュペリュールに入学,歴史学者のフェルナン・P.ブローデルやリュシアン・フェーブルと出会う。その後,高等研究実習院 EPHE第6部門に入った。1972年にはブローデルの後任として EPHE第6部門の部門長,および『アナール』誌の編集責任者に就任。1975年社会科学高等研究院 EHESSの創設に携わり,1993年に退官。その他の著書に『アッシジの聖フランチェスコ』Saint François d'Assise(1999),『聖王ルイ』Saint Louis(1996)などがある。

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