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ロスケリヌス Roscelinus

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大辞林 第三版の解説

ロスケリヌス【Roscelinus】

〔ロスセリヌスとも〕 (1050~1120) フランスの哲学者。普遍論争における初期唯名論の代表者。その神学上の三位一体理解は異端とされた。

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百科事典マイペディアの解説

ロスケリヌス

ランススコラ学者。アベラールの師で,普遍論争における唯名論の最初の提唱者とされる。唯名論を神学にも適用し,三位一体の教義を三神論的に解したが,ソアソン宗教会議(1092年)で非難され撤回。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロスケリヌス
ろすけりぬす
Roscelinus
(1045ころ―1120ころ)

フランス中世の哲学者、神学者。コンピエーニュの生まれ。生地およびランスに学び、同地とブザンソンなどで教えた。彼は弁証学(論理学)に優れており、唯名論の先駆者と目される。これは当時の伝統的実在論に反対し、普遍は「音声の流れ」flatus vocisないし名称にすぎず、個物のみが実在であるとするものであり、弟子アベラールなどに影響を与えた。さらに彼は論理学(唯名論)を神学(三位一体論(さんみいったいろん))に適用し、「もし、神において三位が一つの実在であって、三つの実在でなければ、子とともに父と聖霊も受肉したことになる」といい、三神論に陥ったとして1092年のソアソン宗教会議の審問を受け、またアンセルムスに批判された。[清水哲郎]

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世界大百科事典内のロスケリヌスの言及

【普遍論争】より

…11世紀末のカンプレの司教オドOdoは原罪遺伝説を擁護し,アダムは多数の個の実体的統一であるから,アダムの子らはみな同一実体で,性質のみが異なると主張した。他方,オドと同時代でアベラールの師でもあったロスケリヌスRoscellinusは,実在するものは個物のみで,普遍はたんなる〈音声vox〉にすぎないと考えて,三位一体ではなく三神論を主張するに至った。アベラールはこの極端な唯名論をやや緩和して,普遍とは有意味な語たる〈ことばsermo〉ないし〈名辞nomen〉がさし示す意味であり,〈個物の一般的な漠然たる印象〉がこれに対応すると考えた。…

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