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ロータス城塞 ロータスじょうさいRohtas Fort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロータス城塞
ロータスじょうさい
Rohtas Fort

パキスタン北部,パンジャブ州ロータスに残る城塞。 1540年ムガル帝国第2代皇帝フマーユーンを破りスール朝を開いたシェール・シャーによって築かれた。ジェルム川の支流カハーン川沿岸に設けられた要塞で,周囲 5kmに及ぶ分厚い城壁で固められている。東門,バティアラ門などを設けた場内はインナー・フォートとアウター・フォートに分けられており,アウター・フォートには生活道路も設けられている。中央・南アジアにおける初期イスラムの軍事施設として非常に貴重な遺跡で,1997年世界遺産の文化遺産に登録。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ロータス城塞

ムガール帝国の支配権を一時的に奪ったスール朝の支配者シェール・シャーが、自国の防衛のため、1541年から約10年かけて造った。

(2007-12-11 朝日新聞 朝刊 アジア)

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デジタル大辞泉の解説

ロータス‐じょうさい〔‐ジヤウサイ〕【ロータス城塞】

Rohtas Fort》パキスタン北東部、パンジャブ州にある城塞。ラワルピンディの南東約80キロメートルの村ロータスに位置し、ジェラム川の支流カハーン川に面する。ムガル帝国第2代皇帝フマーユーンから一時実権を奪取し、スール朝を開いたシェール=シャーにより、1540年に建造。周囲約4キロメートルの城壁に囲まれ、ソハール門、カーブル門をはじめ12の堅固な城門がある。アフガン系とインド系の建築様式が融合した貴重な作例として知られる。1997年、世界遺産(文化遺産)に登録された。ロータスフォート

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百科事典マイペディアの解説

ロータス城塞【ロータスじょうさい】

パキスタンのパンジャーブ州北部にある城塞。1541年スール朝の創始者シェール・シャーによって築かれた。城壁は全長4km,高さ10mから18m,12の城門は切石積みで建設されている。

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世界遺産詳解の解説

ロータスじょうさい【ロータス城塞】

1997年に登録されたパキスタンの世界遺産(文化遺産)で、同国北部パンジャーブ州にあり、首都イスラマバードの南東約100kmの世界最大級の岩塩鉱山を擁するソルトレンジ(塩の山脈)上に位置している。カハーン川沿いに立つロータス城塞は、ムガル帝国のフマユーン帝を一時的に北インドから駆逐したスール朝の創始者であり、建築家としても優れたシェール・シャーによって1541年に築かれた。全長4kmに及ぶ城壁にはソヘール門を含め12の門があり、城塞内には複数の井戸も残る。城塞はわずか14年でフマユーン帝の反撃にあって短い使命を終え、一時は廃墟となったが、いつしか人が住みつき、現在、ロータス村となって学校や生活道路なども備わり、約3000人が暮らしている。この城塞は、中央アジア遊牧民の北からの侵入を防備する初期イスラム教の軍事建造物として、その歴史的な価値が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はRohtas Fort

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