ワールド(英語表記)The New York World

精選版 日本国語大辞典 「ワールド」の意味・読み・例文・類語

ワールド

〘名〙 (world) 世界。他の外来語と複合して用いることが多い。「ワールド‐シリーズ」「ミス‐ワールド」など。〔舶来語便覧(1912)〕

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デジタル大辞泉 「ワールド」の意味・読み・例文・類語

ワールド(world)

世界。「ニューワールド

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改訂新版 世界大百科事典 「ワールド」の意味・わかりやすい解説

ワールド
The New York World

アメリカ,ニューヨークの大衆日刊新聞。《ニューヨーク・ワールド》を略して通称する。1860年教会関係の資金を集めてフィラデルフィアのジャーナリスト,カミングスAlexander Cummingsにより創刊された。宗教紙ではないが,モラル改善を目標とする新聞として出発し,61年7月,《Courier and Enquirer》紙と合併。有能な編集長だったマーブルManton Marbleが69年同紙の所有者ともなり,民主党系一般紙に脱皮した。76年にペンシルベニア鉄道会社会長スコットThomas A.Scottの手に移り,79年,金融業者グールドJay Gouldに売却された。ニューヨーク進出を企図したJ.ピュリッツァーは83年,部数が1万5000から2万部に低迷していたこの新聞を買収し,5月11日から彼の編集指揮の下で〈民衆味方,政治家・企業の不正との闘い〉を宣言して,新しい型の大衆紙に再生させることに成功した。この間モルガン財閥の不正追及,パナマ運河スキャンダルの暴露などのキャンペーンをはった。部数は84年に10万部,86年には25万部を超え,急成長をとげて新聞経営の基礎は固まった。第1次世界大戦後しだいに保守化,1920年代にはほかのニューヨークの新聞との競争タブロイド紙流行などに対処しきれず経営難に陥った。大恐慌後の31年2月,朝・夕刊,日曜紙をまとめてスクリップス=ハワードチェーンのハワードRoy W.Howard(《ニューヨーク・テレグラム》紙の経営者)に買収された。夕刊紙だけは《ワールド・テレグラム》の名前が残った。存続させるため当時のスタッフが資金を集めたが,新興チェーンの財力には及ばなかった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワールド」の意味・わかりやすい解説

ワールド
WORLD CO., LTD.

総合繊維ファッションメーカー。1959年設立。1967年トータルコーディネートブランドを開発し発展基盤を築く。単一ブランドで 1店を形成するオンリーショップ方式で全国を網羅するとともに,1975年にはショップ「リザ」を設立して小売業にも進出した。1987年中国の上海に有限公司を設立し,本格的な生産・販売を開始するなど,海外へも進出。2017年事業持株会社制に移行した。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「ワールド」の解説

ワールド

正式社名「株式会社ワールド」。英文社名「WORLD CO., LTD.」。繊維製品製造業。昭和34年(1959)設立。本社は神戸市中央区港島中町。衣料品メーカー。アパレル最大手のひとつ。百貨店などに幅広く展開。中国にも現地法人。

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世界大百科事典(旧版)内のワールドの言及

【アメリカ合衆国】より

…1833年デイBenjamin Dayの出した1ペニー新聞《ニューヨーク・サン》がそれであるが,現代型新聞の原型は,19世紀末から20世紀にかけて形成されたといえよう。すなわち,米西戦争(1898)をはさむ期間,J.ピュリッツァーの《ワールド》(1883年から所有)とW.R.ハーストの《ニューヨーク・ジャーナル》(1895年から所有)との,激烈な競争(イェロー・ジャーナリズム)のなかで,100万単位の部数,広告収入の確保,巨大資本による群小紙・誌の系列化,センセーショナリズムなど,現代新聞の特徴が生み出される。繁栄の1920年代には巨大企業による新聞チェーンの形成と系列化が進み,さらに30年代には,多くの新聞がF.D.ローズベルトのニューディール政策に反対して,党派的に〈偏向〉した報道を行った。…

【イェロー・ジャーナリズム】より

…日本で赤新聞といわれるのがほぼ同義。1890年代,巨大企業と化したピュリッツァーの《ワールド》紙と,ハーストの《ニューヨーク・ジャーナル》紙は,常軌を逸した競争を展開する。《ワールド》の日曜版は,8ページの漫画セクションを出し,そのうちの4ページをカラーで印刷していた。…

【ピュリッツァー】より

…78年,破産して競売に付されていた《セント・ルイス・ディスパッチ》紙を買い,J.A.ディロン経営の《セント・ルイス・ポスト》紙と合併させ夕刊紙《ポスト・ディスパッチThe Post‐Dispatch》の編集・経営にあたり,民衆の味方として汚職,大企業の不正に対するキャンペーンを繰り返し,新しいジャーナリズム手法を試みながら,同市の指導的新聞とした。83年にはニューヨークの新聞《ワールドThe World》紙を34万6000ドルでJ.グールドから買い,モルガンなど巨大企業の専横に対する攻撃,〈自由の女神〉の台座づくりの10万ドル基金キャンペーンなどで,巨大な部数と影響力をもつ新聞をつくりあげ,全米の新聞構造を大きく変える端緒をつくった。移民として多くの辛酸をなめた彼は素朴にデモクラシーの理念を信じ,社会正義の実現を願っていた。…

【リップマン】より

…これは,人間が外界と適応するさいに擬似環境の果たす役割,〈頭の中のイメージ〉の機能に注目した著作で,現代マス・コミュニケーション研究の古典となっている。同22年リップマンは《ワールド》のR.ピュリッツァー社主(創業者ジョセフの長男)に招かれて論説委員となり,24年には論説主幹,29年主筆になった。31年3月《ワールド》は経営難で廃刊したので,9月からリップマンは,《ヘラルド・トリビューン》にコラム〈今日と明日〉を執筆しはじめた。…

※「ワールド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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