神戸市中央区に本社を置くアパレル大手。「アンタイトル」や「インディヴィ」など婦人用衣料を中心に、紳士用でも「タケオキクチ」といったブランドを持ち、百貨店やショッピングセンターなどで国内外約2500店舗を展開する。2019年3月期の連結業績予想は、売上高に当たる売上収益が前期比1・3%増の2490億円、純利益は22・2%増の82億円を見込む。
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アメリカ,ニューヨークの大衆日刊新聞。《ニューヨーク・ワールド》を略して通称する。1860年教会関係の資金を集めてフィラデルフィアのジャーナリスト,カミングスAlexander Cummingsにより創刊された。宗教紙ではないが,モラル改善を目標とする新聞として出発し,61年7月,《Courier and Enquirer》紙と合併。有能な編集長だったマーブルManton Marbleが69年同紙の所有者ともなり,民主党系一般紙に脱皮した。76年にペンシルベニア鉄道会社会長スコットThomas A.Scottの手に移り,79年,金融業者グールドJay Gouldに売却された。ニューヨーク進出を企図したJ.ピュリッツァーは83年,部数が1万5000から2万部に低迷していたこの新聞を買収し,5月11日から彼の編集指揮の下で〈民衆の味方,政治家・企業の不正との闘い〉を宣言して,新しい型の大衆紙に再生させることに成功した。この間モルガン財閥の不正追及,パナマ運河スキャンダルの暴露などのキャンペーンをはった。部数は84年に10万部,86年には25万部を超え,急成長をとげて新聞経営の基礎は固まった。第1次世界大戦後しだいに保守化,1920年代にはほかのニューヨークの新聞との競争,タブロイド紙の流行などに対処しきれず経営難に陥った。大恐慌後の31年2月,朝・夕刊,日曜紙をまとめてスクリップス=ハワード・チェーンのハワードRoy W.Howard(《ニューヨーク・テレグラム》紙の経営者)に買収された。夕刊紙だけは《ワールド・テレグラム》の名前が残った。存続させるため当時のスタッフが資金を集めたが,新興チェーンの財力には及ばなかった。
執筆者:香内 三郎
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…1833年デイBenjamin Dayの出した1ペニー新聞《ニューヨーク・サン》がそれであるが,現代型新聞の原型は,19世紀末から20世紀にかけて形成されたといえよう。すなわち,米西戦争(1898)をはさむ期間,J.ピュリッツァーの《ワールド》(1883年から所有)とW.R.ハーストの《ニューヨーク・ジャーナル》(1895年から所有)との,激烈な競争(イェロー・ジャーナリズム)のなかで,100万単位の部数,広告収入の確保,巨大資本による群小紙・誌の系列化,センセーショナリズムなど,現代新聞の特徴が生み出される。繁栄の1920年代には巨大企業による新聞チェーンの形成と系列化が進み,さらに30年代には,多くの新聞がF.D.ローズベルトのニューディール政策に反対して,党派的に〈偏向〉した報道を行った。…
…日本で赤新聞といわれるのがほぼ同義。1890年代,巨大企業と化したピュリッツァーの《ワールド》紙と,ハーストの《ニューヨーク・ジャーナル》紙は,常軌を逸した競争を展開する。《ワールド》の日曜版は,8ページの漫画セクションを出し,そのうちの4ページをカラーで印刷していた。…
…78年,破産して競売に付されていた《セント・ルイス・ディスパッチ》紙を買い,J.A.ディロン経営の《セント・ルイス・ポスト》紙と合併させ夕刊紙《ポスト・ディスパッチThe Post‐Dispatch》の編集・経営にあたり,民衆の味方として汚職,大企業の不正に対するキャンペーンを繰り返し,新しいジャーナリズム手法を試みながら,同市の指導的新聞とした。83年にはニューヨークの新聞《ワールドThe World》紙を34万6000ドルでJ.グールドから買い,モルガンなど巨大企業の専横に対する攻撃,〈自由の女神〉の台座づくりの10万ドル基金キャンペーンなどで,巨大な部数と影響力をもつ新聞をつくりあげ,全米の新聞構造を大きく変える端緒をつくった。移民として多くの辛酸をなめた彼は素朴にデモクラシーの理念を信じ,社会正義の実現を願っていた。…
…これは,人間が外界と適応するさいに擬似環境の果たす役割,〈頭の中のイメージ〉の機能に注目した著作で,現代マス・コミュニケーション研究の古典となっている。同22年リップマンは《ワールド》のR.ピュリッツァー社主(創業者ジョセフの長男)に招かれて論説委員となり,24年には論説主幹,29年主筆になった。31年3月《ワールド》は経営難で廃刊したので,9月からリップマンは,《ヘラルド・トリビューン》にコラム〈今日と明日〉を執筆しはじめた。…
※「ワールド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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