三井化学(読み)みついかがく

百科事典マイペディア 「三井化学」の意味・わかりやすい解説

三井化学[株]【みついかがく】

三井系の総合化学メーカー。三菱化学に次いで国内で第2位。1997年10月,三井東圧化学三井石油化学工業合併誕生。公正取引委員会の25%ルール緩和により,円滑な合併が実現した。フェノールで国内最大手。住友化学工業と2001年10月にポリオレフィン部門を別会社で統合したが,2003年10月に合弁事業を解消した。2003年には共同持株会社を設立し,両社の全面的な経営統合も発表されていたが,主導権をめぐり調整がつかず,同年白紙撤回された。本社東京,工場市原,名古屋,大阪など。2011年資本金1250億円,2011年3月期売上高1兆3917億円。売上構成(%)は,石化31,基礎化学品31,ウレタン10,機能樹脂8,加工品10,機能化学品9,その他1。海外売上比率42%。
→関連項目東洋エンジニアリング[株]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三井化学」の意味・わかりやすい解説

三井化学(株)
みついかがく

三井系の大手総合石油化学会社。1997年(平成9)に同じ三井グループに属する三井東圧化学(1933年設立の東洋高圧工業と40年設立の三井化学工業とが68年に合併して誕生)と三井石油化学(1955年設立)とが合併して成立。低迷する石油化学事業のリストラ策の意味合いをもった。前身の一つの三井石油化学は、石油化学国産化に先鞭(せんべん)をつけた「先発4社」の一角を占め、1958年(昭和33)岩国エチレンセンターを建設した。三井化学の資本金1032億円(2008)、売上高1兆7867億円(2008。連結ベース)。岩国大竹、大牟田(おおむた)などに工場をもつ。

[橘川武郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「三井化学」の意味・わかりやすい解説

三井化学[株] (みついかがく)

三井系の大手総合化学会社。1997年10月1日,三井東圧化学(97年資本金708億円,97年3月期売上高4064億円)と三井石油化学工業(97年資本金321億円,97年3月期売上高3219億円)が合併,発足した。本社東京,工場千葉県市原ほか。資本金1032億円(2005年9月),売上高1兆2275億円(2005年3月期)。売上構成は基礎化学品34%,石油化学32%,機能樹脂19%,機能化学品13%など。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三井化学」の意味・わかりやすい解説

三井化学
みついかがく
Mitsui Chemicals, Inc.

総合化学会社。三井グループ。1997年三井石油化学工業三井東圧化学が合併して創設。2009年三井化学ポリウレタンを吸収合併。ヘルスケア材料,不織布,自動車向け機能材料,包装・産業用フィルム,農業・工業薬品,PTA・PET,石化原料などを主力とする。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「三井化学」の解説

三井化学

正式社名「三井化学株式会社」。英文社名「Mitsui Chemicals, Inc.」。化学工業。平成9年(1997)「三井石油化学工業株式会社」と「三井東圧化学株式会社」が合併し設立。本社は東京都港区東新橋。三井系。総合化学メーカー。自動車・産業材、包装・機能材、精密化学品、樹脂原料などを製造東京証券取引所第1部上場。証券コード4183。

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