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三十帖冊子(読み)さんじゅうじょうさっし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三十帖冊子
さんじゅうじょうさっし

空海が入唐中 (804~806) ,長安において写経生らを集めて書写させ,みずからも筆をとって持帰った経典の冊子。初め 38帖あったが失われ,30帖現存するのでこの名がある。蒔絵の冊子箱とともに国宝。仁和寺蔵。真言宗の秘宝とされている。紙本,製本は粘葉装 (でっちょうそう) 。

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百科事典マイペディアの解説

三十帖冊子【さんじゅうじょうさっし】

空海が唐より帰国の際,随身秘蔵してきた経文の冊子本。書体は楷(かい)・行・草まちまちで,筆写には空海,橘逸勢(はやなり)のほか,唐の写経生も参加したと推定される。もと38帖あったが,東寺高野山などを転々とするうちに散逸し,現在30帖が仁和寺(にんなじ)に伝わる。冊子を納める黒漆塗の箱は金地研出蒔絵(とぎだしまきえ)が施されており,現存蒔絵中制作年代(919年)の明確な最古の遺品。

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