日本歴史地名大系 「三島郷」の解説
三島郷
みしまごう
「和名抄」諸本にみえる郷名。高山寺本・東急本・名博本は「三嶋」につくる。訓を欠くが、越中国
三島郷
みしまごう
「和名抄」所載の郷。訓は東急本に「美之万」とある。郷名は正倉院に伝存する年次未詳の紙箋(断片)に「越中国射水郡三嶋郷戸主射水臣」とみえ、奈良時代に成立していたことを裏付ける。時期は天平勝宝期(七四九―七五七)で、調綿の輸納に関するものと推定されるが、当郷の氏族として射水臣氏の存在を伝える点でも重要といえる。三島を冠する地名に三島野があり、「万葉集」巻一七の「放逸せる鷹を思ひて、夢に見て感悦びて作る歌一首」に「三嶋野」、続いて短歌に「美之麻野」がみえる。三島野の故地について、「三州志」は「二口村領に古の三嶋野と口碑する処あり」とし、「越中志徴」は「今東条郷二口村・堀内村・本江村、此三村の領田の字に三嶋といえる地あり」として
三島郷
みしまごう
三島郷
みしまごう
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報