中国、福建(ふっけん)省中部の地級市。閩江(びんこう)の南の源流である沙渓(さけい)の中流域に位置する。2016年時点で、2市轄区、尤渓(ゆうけい)県など9県を管轄し、永安(えいあん)市の管轄代行を行う。人口284万(2014)。1958年以後、周辺地域の地下資源開発の進展に伴って工業が発展し、重化学工業都市となった。1960年に市制施行。鷹厦(ようか)線(鷹潭(ようたん)―厦門(アモイ))が通じ交通の便がよい。建設中の南三竜線(南平(なんへい)―三明―竜岩(りゅうがん))、吉永泉線(吉安(きつあん)―永安―泉州(せんしゅう))も同市を通る予定である。福建省の鉄鋼業の中心地で、ほかに火力発電、合成アンモニア、化学肥料、セメント、ガラス、建材、電子、紡織などの工業が立地する。農業は水稲作のほか柑橘(かんきつ)類の栽培が盛ん。周辺山地は山林に覆われ、森林被覆率は60%を超えている。とくにタケノコの生産で有名。
[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年3月21日]
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…近代工業は最近20年来ようやく発達をみた。三明市は閩江支流の沙渓に沿った本省第一の新興鋼鉄基地で,人口17万。鉄鋼コンビナートのほか,合成アンモニア,機械,セメント,化学肥料等の製造工場がある。…
※「三明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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