三股町(読み)みまたちよう

日本歴史地名大系 「三股町」の解説

三股町
みまたちよう

面積:一一〇・〇一平方キロ

諸県郡の南端部、都城盆地の南東に位置する。東から南は鰐塚わにつか山地分水嶺をもって南那珂郡北郷きたごう町・日南市、南から西は都城市、北は山之口やまのくち町・宮崎郡田野たの町に接する。鰐塚山地に囲まれた平均標高二五〇メートルの台地に立地し、東西に細長い町域は七〇パーセントが山林である。ひがし(八九八メートル)やなぎ(九五二・三メートル)の谷間に源を発する大淀川水系の沖水おきみず川が町の中央を西流し、発達した扇状地には水田地帯が広がる。西部をJR日豊本線が通り、三股・餅原もちばるの二駅がある。北西端を国道二六九号が横切る。

遺跡は本格的な発掘調査が進んでいないため出土品は少ないが、鰐塚山麓近くの長原の丘ながはるのおかより縄文時代晩期の土器弥生土器石器が、長田の坂下ながたのさかしたからは縄文早期から前期のものと思われる集石遺構が発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三股町」の意味・わかりやすい解説

三股〔町〕
みまた

宮崎県南西部,都城盆地の南東部,都城市の東に接する町。 1948年町制。江戸時代は北半は薩摩藩領,南半は都城支藩領であった。町域の大部分が鰐塚山地の西斜面で,大淀川支流の沖水川流域に耕地が開ける。米作のほか畜産が行われる。豊富な湧水を利用したワサビ特産。都城市の郊外住宅地として宅地化が進む。 JR日豊本線,国道 222号線,269号線が通じる。面積 110.02km2人口 2万5591(2020)。

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