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三里の灸 さんりのきゅう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三里の灸
さんりのきゅう

三里に据える灸。三里とは経穴 (つぼ) の一つで,膝 (脛骨外上顆) より指を横にして3本分下の位置にある。下肢の神経痛や関節痛の治療法であるほか,頭寒足熱の全身的調整を果す灸として有名で,古人が旅に出るときなど必ずこの灸を据えたといわれる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三里の灸
さんりのきゅう

灸のなかでも代表的なもので、古来から長寿の灸、または頭寒足熱(ずかんそくねつ)の実をあげる養生(ようじょう)灸として知られる。三里とは経穴(けいけつ)(つぼ)の名称である。三里という名がつけられている経穴は手と足にあり、それぞれ手の三里、足の三里とよばれている。とりわけ足の三里は1人ですえられるうえ、効果もあるところから、とくに普及し、単に三里といえば足の三里をさすようになっている。三里の灸は胃腸の働きをよくしたり、全身状態の調整を図るほか、直接的に足を軽くしたり、じょうぶにするということから、昔は旅のときなどに毎朝すえたという。民間療法としての三里の灸は、高血圧や脳卒中の後遺症のほか、目、耳、鼻などの症状を緩和し、これらの予防にもなるといわれるが、おもに下肢の神経痛、関節痛、麻痺(まひ)、脚気(かっけ)などの治療に用いられる。
 東洋医学的には、胃経(いけい)(胃の働きと関係のある経絡(けいらく))に属する経穴の灸であるため、胃の機能調整にも有効である。また、副腎(ふくじん)皮質の働きをよくし、各種ホルモンの分泌にも作用する。また、近年は胃部のX線写真によって、三里への刺針が胃の蠕動(ぜんどう)運動を促進することも確認されたほか、高血圧症に対して降圧作用をもたらすことも報告されている。[井上雅文]

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