デジタル大辞泉
「上せる」の意味・読み・例文・類語
のぼ・せる【上せる】
[動サ下一][文]のぼ・す[サ下二]
1
㋐取り上げて公の場に出す。「話題に―・せる」
㋑正式に書き記して残す。記載する。「議事録に―・せる」
㋒料理として出す。「山海の珍味を食膳に―・せる」
㋓上演されるようにする。「舞台に―・せる」
㋔頭にうかべる。「意識に―・せる」
2 高い所へあがらせる。上の位に進ませる。「演壇に―・せる」「地位を―・せる」
3
㋐上流へ向かわせる。さかのぼらせる。
「真木のつまでを百足らず筏に作り―・すらむ」〈万・五〇〉
㋑地方から都へ送る。のぼらせる。
「田舎よりも国の物など―・せ」〈沙石集・二〉
㋒貴人の所へ呼び寄せる。
「下なるをも呼び―・せ」〈枕・四九〉
㋓おだてる。
「今少し―・せなば、五十両は出しさうな大臣と思ひ」〈浮・禁短気・三〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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のぼ・せる【上・逆上】
- [ 1 ] 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]のぼ・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙- ① 低い所から高い所へ移動させる。
- [初出の実例]「あらこに人をのぼせてつり上げさせて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- ② 上流へ向けて進める。
- [初出の実例]「真木の嬬手(つまで)を 百足らず 筏に作り 泝須(のぼス)らむ」(出典:万葉集(8C後)一・五〇)
- ③ 人や物を地方から都へ送りやる。
- [初出の実例]「西国よりいそぎ人をのぼせて」(出典:平家物語(13C前)八)
- ④ 貴人のもとへ来させる。
- [初出の実例]「上の例ならぬ御気色を、見捨奉りにくくおぼしたれど、そそのかいてのぼせ奉り給を」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)三)
- ⑤ 位をひきあげる。
- ⑥ いい気にさせる。おだてる。
- [初出の実例]「たとひわやくなるつれありてのぼするとも、いやさにはあらず」(出典:評判記・色道大鏡(1678)二)
- ⑦ 取り上げて示す。物事を公の場に出す。「話題に上せる」「食膳に上せる」
- [初出の実例]「金銀収受の数及び経費の数を簿に上せけり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)
- ⑧ ある事を頭に浮かべる。
- [初出の実例]「一人の女を意識に上せて座興にしようとしてゐる人見の軽薄さ」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
- [ 2 ] 〘 自動詞 サ行下一段活用 〙 ( 逆上 ) ( 血を頭にのぼせる意 )
- ① 頭部や顔が熱くぼうっとなる。上気する。
- [初出の実例]「さるまわし、のぼせて鼻血をいだせば」(出典:咄本・さとすゞめ(1777)猿廻し)
- ② 感情の高まりで、ふだんの落ち着きを失う。血迷う。
- [初出の実例]「如何(どう)した風の吹廻しで彼様(あんな)奇麗な殿御が此処へ来たのかと思ふと、カッと逆上(ノボ)せて」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉二)
- ③ 夢中になる。特に、色恋に熱中する。
- [初出の実例]「己ばっかり惚込(ノボセ)てゐるやうだが、まさかそうでもねへヨ」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)後)
- ④ いい気になる。思い上がる。「一度成功したくらいでのぼせるな」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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