下八木村(読み)しもやぎむら

日本歴史地名大系 「下八木村」の解説

下八木村
しもやぎむら

[現在地名]八鹿町八木

中八木村の東、八木川の中流域に位置し、東は高柳たかやなぎ村。八木川沿いに山陰道が横断する。本組・新組に分れ、新組は枝郷はたなかとなった。集落は八木川の北岸に発達し、一連の街区を構成する上八木村・中八木村の集落と併せて戦国末期に八木城の城下町として建設されたと考えられる。本組は文禄四年(一五九五)出石いずし(現出石町)に入部した小出吉政(のち出石藩主)領、元禄六年(一六九三)幕府領となり、同領で幕末に至った。


下八木村
しもやぎむら

[現在地名]びわ町下八木

川を挟んで八木浜やぎはま村の北に対し、西は湖に面する。京極氏の家臣八木藤次元経の居城したという八木館については未詳。天正二年(一五七四)と推定される六月八日の木下秀吉下知状(下八木共有文書)に下八木地下人中とあり、今浜いまはま(長浜)普請のため人足を出すこととともに、鋤・鍬・もっこなどを用意し、出家・侍・奉公人も含め明九日未明に出役すること、時分柄(田植時か)一日のみの従事であることが特記されている。


下八木村
しもやぎむら

[現在地名]秦荘町下八木

北八木きたやぎ村の北西に位置し、南は島川しまがわ村。彦根藩領北八木村の枝郷で、元禄郷帳に北八木村枝郷下八木村とあり、高二二七石余。文久二年(一八六二)北八木村のうちとして上知。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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