自動車のエンジンなど,液冷式内燃機関の冷却水に配合し,その凍結を防止するために用いる液体。不凍液には,アルコールを主成分とするもの,エチレングリコールを主成分とするもの,などがある。完全密封型ラジエターには夏冬共用できるようにクーラントcoolantがあるが,その主成分はエチレングリコールである。水にこれらの溶剤が溶けると,氷点降下現象(〈凝固点降下〉の項参照)により水溶液の氷点が大きく低下するので,厳寒期でもエンジンの冷却水の循環に支障をきたすことがない。また不凍液には,アルコールまたはグリコールのほか,金属腐食防止剤,消泡剤,漏洩(ろうえい)防止剤などが少量添加されている。
執筆者:冨永 博夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
エンジンなどの冷却水が寒期に凍結するのを防止するための液体.一般には,エチレングリコールやメタノールなどにさび止め剤を加え,水で希釈して凝固点の低いエンジン冷却液とする.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...