不法(読み)フホウ

デジタル大辞泉 「不法」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ほう〔‐ハフ〕【不法】

[名・形動]
法に違反していること。また、そのさま。違法。「不法に侵入する」「廃棄物不法投棄」⇔合法
道理・道義に背くこと。また、そのさま。無法。理不尽りふじん。「不法要求
[類語]違法非合法違憲違反もぐり密貿易闇取引密輸密輸出密輸入脱法無法不正無許可無免許無資格

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不法」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ほう【不法】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. [ 一 ] ( :ホフ ) 仏法にそむき、道にはずれた行ないをすること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「中々仏の物をとて、聊も不法(フホウ)の事はせざりけり」(出典発心集(1216頃か)二)
  3. [ 二 ] ( :ハフ )
    1. 法にはずれること。法に違反していること。また、そのさま。
      1. [初出の実例]「若有奠祭不法之事、随即科責」(出典:延喜式(927)三三)
    2. 道理にそむくこと。理屈に合わないこと。乱暴なこと。また、そのさま。無法。理不尽。
      1. [初出の実例]「ロクハラ ノ ニュウダウ サキ ノ ダンジャウ ダイジン キヨモリ コウ ト マウシタ ヒト ノ ギョウギ ノ fufǒna(フハウナ) コト ヲ」(出典:天草本平家(1592)一)

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