中ノ湯温泉(読み)なかノゆおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中ノ湯温泉」の意味・わかりやすい解説

中ノ湯温泉
なかノゆおんせん

長野県西部,上高地入口にある温泉松本市に属する。泉質は硫化水素泉。泉温約 70℃。梓川の渓谷斜面,標高 1230mに位置する。国道 158号線が通過し,安房峠も近いため,上高地への行楽客が利用する。江戸中期に松本藩の伐採作業員が利用したのが始まりといわれる。中部山岳国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「中ノ湯温泉」の意味・わかりやすい解説

中ノ湯温泉
なかのゆおんせん

長野県西部、松本市(まつもとし)安曇(あずみ)地区にある温泉。上高地の南方、梓川(あずさがわ)右岸断崖(だんがい)上にあったが、1998年(平成10)の安房峠工事の際おこった水蒸気爆発事故をきっかけとし、山上の現在地へ移転。穂高山群の眺望が可能となった。江戸時代中ごろから木こりが利用していたといい、原始林に囲まれた一軒宿。静寂な山の湯で新緑紅葉がすばらしい。泉質は硫黄泉。松本市新島々バスターミナルから国道158号で約1時間。

[小林寛義]

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デジタル大辞泉プラス 「中ノ湯温泉」の解説

中の湯温泉

長野県松本市、上高地の南方にある温泉。1998年の安房峠のトンネル工事の際に起こった水蒸気爆発により、梓川右岸の断崖上から安房峠途中に移転。移転前の場所に残る洞窟風呂、「卜伝の湯」が有名で、現在も外湯として利用可能。

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