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中州集 ちゅうしゅうしゅう Zhong-zhou-ji

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中州集
ちゅうしゅうしゅう
Zhong-zhou-ji

中国,金代の詩の選集。元好問の編著。 10巻,楽府1巻。天興2 (1233) 年成立,淳祐9 (49) 年刊。金朝一代の詩人約 250人の詩 1982首を作者別に収録。各作者の非常に詳しい伝記が付されており,その間に元好問の詩に対する考えが述べられ,いわば金の文化史にもなっていて,のちの『金史』編纂の際,重要な資料となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうしゅうしゅう【中州集 Zhōng zhōu jí】

金朝(1115‐1234)一代の詩人の作品を集めたもの。《中州集》10巻と《中州楽府(がふ)》1巻から成る。この場合の〈楽府〉は,詞をいう。金の元好問が,1233年(天興2),金の滅亡を前にして,王朝の文化を後世に残すために編集したもの。帝王以下,金一代の詩人249人の作品を,それぞれに小伝をつけて採録したもの。銭謙益による明代の詩の集録である《列朝詩集》は,元好問の《中州集》にあやかるものである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中州集
ちゅうしゅうしゅう

中国金(きん)朝一代の詞華集。全10巻。元好問の編著。成書は1233年、出版は1249年。計249人(金末の生存者は含まない)の2000首ほどの詩を収め、また各人にはある膨らみをもつ小伝が付せられる。中州とは中国ということであり、南宋(なんそう)と対抗して金朝こそ中国文明の正当な継承保持者であるとの意識が込められ、その文化を称揚し後世に伝えることを企図する。同時にそれらの詩と小伝とがない交ぜあって、戦乱亡国のうちに失われゆく金朝の事跡を明らかにし後世に残すという、ある史的営為を可能にした。このような方法は後代数種の後継著作を生む。清(しん)朝に至って郭元(かくげんう)により大補訂され『全金詩』72巻に生まれ変わった。[小栗英一]

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