中腸腺(読み)ちゅうちょうせん(英語表記)mid-gud gland

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中腸腺
ちゅうちょうせん
mid-gud gland

軟体動物節足動物中腸に開く消化腺暗緑色ないし暗褐色を呈する。炭水化物分解酵素を含む消化液を分泌するが,その他養分の吸収,貯蔵に関係するといわれる。脊椎動物肝臓膵臓との機能をあわせもつため,肝膵臓ともいう。ザリガニでは3種の細胞から成り,リパーゼアミラーゼスクラーゼマルターゼを分泌する。

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百科事典マイペディアの解説

中腸腺【ちゅうちょうせん】

節足動物および軟体動物の消化器官。軟体動物では肝臓,節足動物の甲殻類では肝膵臓(俗に〈みそ〉と呼ぶ)ともいう。複雑に分岐した多数の盲嚢からなる大きな器官で,黄褐色または暗褐色を呈し,1対の管で中腸に連なる。種によって構造・機能に差があるが,消化酵素を分泌するだけでなく,盲嚢の部分に食物をとり入れ,消化し,さらに吸収も行うことが知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうちょうせん【中腸腺 mid‐gut gland】

軟体動物,節足動物の中腸に付随する腺状構造で,暗緑色から暗褐色を呈することが多い。消化酵素を分泌し,胃に送る。動物によって構造,機能ともかなりの差異があり,呼び方もさまざまである。軟体動物では肝臓とよばれ,消化酵素の分泌とともに,腺内,腺細胞内での食物の消化を行うものが多い。カキではグリコーゲンを貯蔵する。カタツムリなど有肺類では,さらに排泄物を貯蔵する細胞やカルシウムを含む細胞がみられる。イカ,タコなど頭足類では,肝臓と膵臓が区別され,消化酵素は胃盲囊に分泌され,ここで食物が消化される。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうちょうせん【中腸腺】

甲殻類や軟体動物に見られる、中腸に付属する消化腺。

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