主簿(読み)シュボ

デジタル大辞泉 「主簿」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぼ【主簿】

帳簿をつかさどる人。
諸国国司さかん唐名
中国官名中央および郡県属官で、帳簿を受け持ち、庶務を統轄した。

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精選版 日本国語大辞典 「主簿」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぼ【主簿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 帳簿をつかさどる人。
    1. [初出の実例]「我、今、大山の主簿に任ぜり」(出典:今昔物語集(1120頃か)九)
  3. 諸国国司の目(さかん)の唐名。
    1. [初出の実例]「分良薬倉主簿」(出典:菅家文草(900頃)三)
  4. 明治二年(一八六九大学校に設置された職員。大主簿と少主簿に分かれる。公文書の作成や会計事務などに従事した判任官。同四年廃止。
  5. 中国の官名。中央の役所や地方行政府で、帳簿を管理し、庶務をつかさどる官。通常、次官につぐ程度の地位
    1. [初出の実例]「閭が果して台州の主簿(シュボ)であったとすると日本の府県知事位の官吏である」(出典:寒山拾得(1916)〈森鴎外〉)
    2. [その他の文献]〔漢書‐孫宝伝〕

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普及版 字通 「主簿」の読み・字形・画数・意味

【主簿】しゆぼ

書記長

字通「主」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の主簿の言及

【県】より

…長官は唐までは令,丞,尉。宋以後は知県,主簿,県尉とよぶ。 なお,日本の県については〈府県制〉の項を参照されたい。…

※「主簿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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