乳酸飲料(読み)にゅうさんいんりょう

世界大百科事典 第2版の解説

にゅうさんいんりょう【乳酸飲料】

乳ないし乳製品を原料とする飲料の一種で,乳酸菌飲料酸乳飲料とも呼ばれる。ふつう脱脂乳または脱脂粉乳を還元した乳に,乳酸菌や酵母を加えて乳酸発酵させ,これに砂糖や香料を加えてつくる。モンゴルの乳飲料にヒントを得て,三島海雲(カルピス食品工業の創立者)が創製した日本独特の飲料で,外国ではほとんど見られないが,日本では著しく普及している。製品には殺菌して無菌化したものと生菌のままのものとがあり,前者の代表がカルピス,後者の代表がヤクルトである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乳酸飲料
にゅうさんいんりょう

牛乳、脱脂乳または乳製品を原料として、乳酸菌によって乳酸発酵をさせ、そのままか、または糖類、果汁、果実加工品、香料などを添加し、あるいは水で希釈して飲用に供するものの総称。原型は古くから諸外国にある発酵乳だが、日本では糖類、香料、果汁などを加えたフレーバーヨーグルト、ドリンクヨーグルト、各種の乳酸菌が生存している乳酸菌飲料、殺菌済み乳酸菌飲料など、多種類のものが流通している。厚生労働省令には乳酸飲料の定義はない。わが国で単に乳酸飲料とよぶ場合は、発酵乳に糖類、香料、果汁などを加え、加熱によって乳酸菌を死滅させ、保存性を高めて常温流通ができるようにした、わが国独特の乳酸菌飲料をさすことが多く、水で希釈したり、かき氷にかけて飲用に供することが普及している。[新沼杏二・和仁皓明]

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世界大百科事典内の乳酸飲料の言及

【カルピス】より

…乳酸飲料の一種。カルピス食品工業の登録商標名。…

※「乳酸飲料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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