乾燥酵母(読み)かんそうこうぼ

精選版 日本国語大辞典 「乾燥酵母」の意味・読み・例文・類語

かんそう‐こうぼ カンサウカウボ【乾燥酵母】

〘名〙 保存輸送の便をはかるために乾燥させた酵母。乾燥パン酵母と乾燥食飼料酵母とがある。

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デジタル大辞泉 「乾燥酵母」の意味・読み・例文・類語

かんそう‐こうぼ〔カンサウカウボ〕【乾燥酵母】

酵母を乾燥し粉末としたもの。酵母の生存している製パン用のものと、酵母が生存していないビタミン剤・食品・飼料用のものがある。ドライイースト

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化学辞典 第2版 「乾燥酵母」の解説

乾燥酵母
カンソウコウボ
dried yeast

おもにビール酵母,パン酵母および食飼料酵母の乾燥したものをいう.乾燥ビール酵母は,ビール醸造の発酵終了後,泥状物体から酵母以外の混在物を除き,洗浄乾燥して精製菌体を得る.タンパク質および豊富なビタミンB群を含み,食欲不振,胃腸障害,神経症,疲労ビタミンB群不足および欠乏症に有効な医薬として,またミルク,スープ,パンなどに栄養強化の添加剤として用いられる.乾燥パン酵母は,廃糖みつなどの比較的良質な栄養源を用いて好気的に培養し,培養液から分離した酵母を40 ℃ 程度で低温乾燥して得る.パン酵母としての能力としては,新鮮な圧搾パン酵母の約2/3の発酵力を有する.乾燥食飼料酵母は,木材糖化液や亜硫酸パルプ廃液などの培養液で培養し,約130 ℃ の高温で乾燥して発酵能力を失わせたもので,養鶏用配合飼料のほか,固形スープなど食用としても利用される.

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百科事典マイペディア 「乾燥酵母」の意味・わかりやすい解説

乾燥酵母【かんそうこうぼ】

パン酵母(イースト)を乾燥したものをさすこともあるが,薬用としてはビール酵母を乾燥し粉末にしたものをいう。酵素,ビタミン,タンパク質に富み,特に多くのビタミンB群を含む。健胃整腸・栄養剤。商品名エビオス,わかもと等。
→関連項目酵母

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乾燥酵母」の意味・わかりやすい解説

乾燥酵母
かんそうこうぼ
dried yeast

パン焼に使用する酵母を貯蔵目的で乾燥させたもの。乾燥後粉末にした,いわゆるイーストパウダと,デンプンとともに押固めたイーストケーキがある。

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栄養・生化学辞典 「乾燥酵母」の解説

乾燥酵母

 乾燥した酵母.生きた酵母として使う場合と食品として栄養素補給に利用する場合がある.

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世界大百科事典(旧版)内の乾燥酵母の言及

【イースト】より

…一般に生イーストと呼ばれるものがこれで,淡灰色を呈し,むら,異味,異臭がなく,わずかに甘いにおいがあるものがよい。生イーストを30~40℃の低温で乾燥したものが乾燥酵母(ドライイースト)である。パンに用いるときは圧搾酵母を細かくし,少量の砂糖を溶かした28~30℃の温水にまくようにして加える。…

※「乾燥酵母」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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