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五家宝/五荷棒 ゴカボウ

百科事典マイペディアの解説

五家宝【ごかぼう】

菓子の一種。もち米を蒸してつき伸ばし,乾燥してあらびきし,蒸して膨張させたものを,水あめと青きなこでこね,棒状に固めて切ったもの。軽く淡泊である。江戸時代上州の五箇村で作ったのが初めといわれ,現在は埼玉県熊谷市の名物。

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デジタル大辞泉プラスの解説

五家宝(ごかぼう)

埼玉県熊谷市の名物菓子。糯米(もちごめ)を餅についてから薄くのばし、細かく砕いて煎ってあられ状にしたおこし種を円筒状に仕切ったもの。

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大辞林 第三版の解説

ごかぼう【五家宝】

〔上野国(今の群馬県)五箇村の人が初めて製したといわれる〕
もち米を蒸して干し、炒ってふくらませたものを水あめで固めて棒状にし、青きなこをまぶした菓子。今は埼玉県熊谷市の名産。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

五家宝
ごかぼう

米菓の一種で、埼玉県熊谷(くまがや)市の名物。糯米(もちごめ)粉を練って蒸し、臼(うす)で搗(つ)いて畳大に薄くのし、細かく刻んで乾燥したのち煎(い)りつけ、水飴(みずあめ)と砂糖を加えて棒状にまとめる。これに青きな粉と水飴でこねた衣をきせ、さらに青きな粉をまぶす。本来は駄菓子であったが、香りがよく、淡泊で品のいい味わいと、五家宝という菓名が喜ばれ、年賀などの祝儀にも用いられるようになった。五家宝は享保(きょうほう)年間(1716~36)に上州邑楽(おうら)郡五箇(ごか)村(群馬県板倉町)の人が、乾飯(ほしいい)を蒸してつくったのに始まるといわれる。蜀山人(しょくさんじん)は随筆『奴師労之(やっこだこ)』のなかで、1777年(安永6)の日光東照宮参りのとき、「道中にて見し菓子に五箇棒というものあり」と述べている。文化(ぶんか)年間(1804~18)に武州埼玉郡の鳥海亀吉が改良し、不動岡(ふどうがおか)五箇棒と名づけたが、天保(てんぽう)年間(1830~44)には武州大里郡玉井村の清水庄次郎(しょうじろう)が江戸の吉原に売り込み、吉原棒とはやされた。当時の五箇棒は径5センチメートル、長さ20センチメートルもあった。太くたくましい形状が遊廓(ゆうかく)では縁起よしと珍重されたのである。五家宝となるのは明治以降だが、同様の菓子に水戸名物の「吉原殿中」がある。[沢 史生]

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

五家宝[菓子]
ごかぼう

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
熊谷市・加須市などで製造されている。国内産のもち米に砂糖と水あめを加えて練り上げ、きな粉をまぶした菓子。約140年前の昔から不動ヶ岡不動尊總願寺の門前で売られてきた。やわらかいおこしのような歯ざわり、きな粉の香りが良く合う。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典内の五家宝/五荷棒の言及

【和菓子】より

…(7)干菓子 熬種(いりだね)と焼種(やきだね)の2種類の材料が使われる。熬種はもち米,うるち米などの乾飯をいって粉にしたもので,落雁塩釜など打物(うちもの),押物(おしもの)と呼ばれるものや,おこし,五家宝(ごかぼう)などに使われる。五家宝はおこし種を砂糖と水あめでつくったみつでこねて丸い棒状に固め,きな粉をまぶしたものである。…

※「五家宝/五荷棒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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