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人的資源会計 じんてきしげんかいけいaccounting for human resources

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人的資源会計
じんてきしげんかいけい
accounting for human resources

人的資源獲得のための支出額をいったん資産として計上した上で,その消耗部分を減価償却と同様に,徐々に費用として取り崩していく会計処理方法。企業の資源はヒト,モノ,カネの3要素から構成されるといわれるが,貸借対照表にはモノとカネしか資産として計上されていない。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人的資源会計
じんてきしげんかいけい
human resource accounting

企業の内部的資源である人的資源に関する会計。企業の資源を内部的資源と外部的資源に分け、前者についてさらに現金預金や金銭債権有価証券のような貨幣性資産を意味する財務的資源、棚卸資産有形固定資産などの物的資源、経営情報や会計情報、技術情報などの情報資源、そして、人的資源に分ける。人的資源は、個人と組織に分類される。先の諸資源が有効に利用されるか否かはこの人的資源によることとなる。このような人的資源に係る会計を人的資源会計という。
 この領域の研究は、アメリカのミシガン大学のリッカートRensis Likert、ブラメットRichard Lee Brummet、パイルWilliam C. Pyle、フラムホルツEric G. Flamholtzの4人による研究グループによりスタートした。その目的は、(1)基本的な経営管理情報におけるヒューマンリソースにかかわる情報の必要性を思考する観点での人的資源会計のシステムの開発、(2)人的資源会計情報の経営管理における応用的開発、(3)人的資源会計の個々の従業員およびその所属する企業に及ぼす行動科学的影響に関する分析であるとしている。そして、人的資源会計では、人的資源に関する情報を識別し、測定し、伝達することを課題とする。[近田典行]
『若杉明著『人的資源会計論』(1973・森山書店) ▽若杉明著『人間資産会計』(1979・ビジネス教育出版社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の人的資源会計の言及

【会計学】より

…情報会計は,コンピューターの発達に対応し,情報の利用を考え方の出発点としていること,伝統的な会計手法だけでなく,学際的な方法を適用する点などにおいて特徴を有している。(2)人間資産会計(人的資源会計) 人材の募集,採用,教育訓練,組織の形成や開発等企業における人の獲得・開発に要した支出を,人的要素の能力の向上等にかかわらせて,人間資産として貸借対照表に計上し,これを一定の期間にわたって償却していくことによって,人間に関する会計情報を測定・伝達して,人材の適正配置,有効利用,管理保全をはかろうとする会計の新しい領域である。企業内環境を改善することによって上記の目的を達成しようとするために,社会心理学,近代組織論,統計学等学際的なアプローチを必要とする。…

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出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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