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六代勝事記 ろくだいしょうじき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六代勝事記
ろくだいしょうじき

保元・平治の乱以降,朝廷の威光が衰え承久の乱で決定的敗北を招いたことなどを回顧した歴史書。1巻。作者未詳。貞応年間 (1222~24) 頃の成立であろうか。「六代」とは,高倉天皇から仲恭天皇までの6人の天皇をさし,勝事は凶事を裏返した言葉。物語や文書を引用し,和漢成句を使った美文調のかな書き文であるため深刻さに乏しい。建武中興前夜,前代の敗北の跡を述べて,暗に後醍醐天皇の暴挙を批判した書物という説もある。『群書類従』に所収

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくだいしょうじき【六代勝事記】

仮名書きの断代史。著者・成立年代不詳。1巻。高倉天皇から後堀河天皇まで6代の天皇(仲恭天皇の即位は,明治初年まで認められていない)の代に起こった事柄を列記し,承久の乱の失敗を経験した貴族の悲嘆を述べている。勝事は,凶事と書くのをはばかったためという。序文では貞応年間(1222‐24)に書かれたことになっているが,諸書からの点綴らしい部分も多く,疑問を挟む考えもある。《群書類従》所収。【益田 宗】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六代勝事記
ろくだいしょうじき

鎌倉初期の歴史物語。1巻。作者未詳。1223年(貞応2)以後まもなくの成立か。高倉(たかくら)、安徳(あんとく)、後鳥羽(ごとば)、土御門(つちみかど)、順徳(じゅんとく)、後堀河(ごほりかわ)の6代の天皇の在位中の勝事、すなわち歴史上のおもな事件を編年体で記す。源平の争乱、後白河(ごしらかわ)法皇の死のほか、承久(じょうきゅう)の乱については詳しく、その経過と後鳥羽院への批判が述べられており、注目される。全編にわたって儒学的立場からの政道論、治世論が貫かれている点は大きな特徴である。文章は対句を交えた流麗な和漢混交体で、『平家物語』などの詞章に影響を与えたと考えられている。[浅見和彦]
『野村八良著『鎌倉時代文学新論』(1922・明治書院) ▽弓削繁編『六代勝事記』(1984・和泉書院)』

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