仮庵の祭(読み)カリイオノマツリ(英語表記)Feast of Booths
Feast of Tabernacles

デジタル大辞泉 「仮庵の祭」の意味・読み・例文・類語

かりいお‐の‐まつり〔かりいほ‐〕【仮庵の祭】

ユダヤ教の三大祭りの一。祖先がエジプト脱出後、荒野をさまよった生活を記念して、野外仮小屋を設けて起居し、秋のぶどうや他の果実収穫を神に感謝する祭り。ユダヤ暦の正月15日から1週間。スッコート。→過ぎ越しの祭ペンテコステ1

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精選版 日本国語大辞典 「仮庵の祭」の意味・読み・例文・類語

かりいお【仮庵】 の 祭(まつり)

  1. イスラエル民族が守ったユダヤ三大祭の一つ。チスリの月(現在の九~一〇月)の一五日から一週間ないし八日間、秋の収穫として、オリーブブドウイチジクなどを取り入れ、これを感謝しつつ年を終わる。仮庵というのは、祭の期間中、イスラエル民族が、出エジプトにおける荒野の生活の経験を記念して、野外に仮の住居を作り、そこに住んだ行為をさす。

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改訂新版 世界大百科事典 「仮庵の祭」の意味・わかりやすい解説

仮庵の祭 (かりいおのまつり)
Feast of Booths
Feast of Tabernacles

秋の収穫を祝うユダヤ教の祭り。ヘブライ語ではスッコートSukkoth。ユダヤ暦ティシュレ月(9~10月)の15日から1週間,人々は屋根草木でふいた仮小屋を庭やベランダに建て,秋の収穫物を天井から下げ,遠い昔エジプトを脱出した後カナンの沃地に入るまで40年間,シナイネゲブの荒野を彷徨(ほうこう)した先祖苦労を思いつつ,3度の食事をこのスッカー(仮小屋)の中でとる。雨季が始まる前のさわやかな季節の祭りである。
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デジタル大辞泉プラス 「仮庵の祭」の解説

仮庵の祭

ユダヤ教の祭日。9月か10月に行なわれる。ユダヤ人の祖先がエジプト脱出の折、荒野に仮設の家(仮庵)を建てて住んだことを記念する。「スコット」ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の仮庵の祭の言及

【ユダヤ教】より

…贖罪日(同10日)――断食をして罪の許しを乞う。仮庵の祭(同15~21日)――エジプト脱出後の荒野放浪の記念。律法の歓喜祭(同22日)――1年かかった律法の読了を祝う。…

※「仮庵の祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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