侍る(読み)ハベル

デジタル大辞泉 「侍る」の意味・読み・例文・類語

はべ・る【侍る】

[動ラ五(四)]《「はべ(侍)り」が「」の意に意識されて意味の変化したもの》身分の高い人のそばに付き従っている。かしこまってその席などにいる。「芸妓を―・らせる」
[可能]はべれる
[類語]控えるする侍坐じざする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「侍る」の意味・読み・例文・類語

はんべ・る【侍】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 動詞「はんべり(侍)」の意味が変わって後世に残ったもの )
  2. はべる(侍)
    1. [初出の実例]「遠(とほざ)けしにや、側に侍(ハンベ)る女もあらず」(出典:不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉上)
  3. ( 貴人の前などにあるというところから ) 俳句などを作って捧げる。
    1. [初出の実例]「一句はんべってはどふでござる」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)三立)

はべ・る【侍】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 動詞「はべり(侍)」の意味が変化して後世に残ったもの ) (目上の人のそばや宴席などに)世話をしたり、指示を受けて動いたりするためにつき従っている。かしこまってある席などにいる。はんべる。
    1. [初出の実例]「お有女と烏羽玉を、右と左に侍(ハベ)らせつ」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)五)

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