
(難)(なん)。
に
(だ)(
の省声)の声がある。〔説文〕八上に「行くに
るなり」(段注本)とするのは、〔詩、衛風、竹竿〕「巧笑の瑳(さ)たる 佩玉の儺たる」の〔伝〕に「儺とは、行くに
るなり」とあるのによる。〔段注〕にそれを字の本義とするが、それは阿儺(あだ)・猗儺(いだ)などの形况の連語に用いるときの用義である。〔論語、郷党〕「
人儺す」、〔周礼、春官、占夢〕「
(だ)(儺)して毆疫(おうえき)す」とは、季節の移るときなどに鬼やらい、あるいは修祓することをいう。儺とはこの儺疫を本義とする字である。墓道で行う道上祭を
(しよう)といい、また儺ともいう。
立〕儺 ツツキ・オモヤクハス・タミヤラヒ・オニヤラヒ・ナホヤラヒ・オニ
naは同声。
は〔説文〕九上に「鬼を見て
く詞なり」とあり、〔段注〕に「奈何」の合声であるとする。おそらく儺の異文で、鬼を見て驚くよりも、鬼を驚かせるかけ声であろう。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…大晦日の大祓(おおはらえ)についで行われた。大儺(たいな),鬼やらいともいう。古く中国に始まり,《周礼(しゆらい)》によれば方相氏(ほうそうし∥ほうしようし)と称する呪師が熊の皮をかぶり,四つの黄金の目玉のある面をつけ,黒衣に朱の裳(も)をつけ,手に戈(ほこ)と盾(たて)とをもって疫鬼を追い出した。…
※「儺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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