ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
中国、元代の演劇である元雑劇(ざつげき)の脚本選集。馬致遠(ばちえん)の『漢宮秋(かんきゅうしゅう)』を巻頭に、元雑劇の名作の大半を含む100種の脚本を集めて、別名を『元人百種曲』ともいうが、一部に明(みん)初の作家の作品も混入している。編者は明の臧懋循(ぞうぼうじゅん)(字(あざな)、晋叔(しんしゅく)。?―1621)で、1616年(万暦44)の刊行。脚本の多くは臧氏の校訂の手が入っているとみられるが、この種のものではとかく軽視されてきた台詞(せりふ)やト書も整っており、音注も付されてよく整理されたテキストになっている。すでに北曲雑劇が舞台の上からは消えて、もっぱら読んで楽しむものとなっていた時代の要求が生み出した本といえる。読みやすいこともあって、元雑劇のテキストとしては従来もっとも広く流布してきたものである。絵入りの雕虫館(ちょうちゅうかん)原刊本がわが国にも若干部舶載されている。近代以降の元雑劇の研究も、一般にはまずこのテキストを基本資料として進められてきた。
[傳田 章]
… しかし,元雑劇の精彩に富む作品は,関漢卿,馬致遠,王実甫,白樸,鄭廷玉,楊顕之,紀君祥らおよび書会に属する無名氏を含めて,ほとんど前期の作家に集中し,後期に至ると,鄭徳輝,喬吉ら文人的体質を帯びた作家が台頭し,彼らはむなしく歌詞の外面的な美しさをのみ競い,明代の人たちにこそ欣賞されたが,すべての人が共感する真実を写す気魄を欠き,雑劇文学は14世紀の30年代を待たず急速に落してゆく。テキストには元刊本も現存するが鑑賞にたえず,明の臧晋叔(ぞうしんしゆく)編《元曲選》が,編者の功罪相半ばする批判がありながら,一応整理されて読みやすいために普及度も高い。なお,〈元曲〉という呼称は雑劇のほかに,その歌詞部分と同質の独立の歌謡形態〈散曲〉の元人作品をも併せ称することに注意されたい。…
※「元曲選」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...
12/21 デジタル大辞泉プラスを更新
12/21 デジタル大辞泉を更新
12/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/28 デジタル大辞泉を更新
10/28 デジタル大辞泉プラスを更新
10/27 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新