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球面鏡 きゅうめんきょうspherical mirror

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

球面鏡
きゅうめんきょう
spherical mirror

反射鏡の1種で,反射する面が球面の一部であるもの。反射面が球の外面であれば凸面鏡,球の内面であれば凹面鏡という。いずれも結像作用があり,鏡面の中心を極,鏡球の曲率中心を球心,極と球心を結ぶ直線を鏡軸という。鏡軸に対して小さな角度で入射する近軸光線については次の関係式がある。
1/p+1/q=2/r
p は物体から極までの距離,q は極から像までの距離,r は鏡面の曲率半径。 pqr の符号は物体,像,球心が鏡の前方にあるときを正,後方にあるときを負とすれば,この式はいずれの場合にも成立する。

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デジタル大辞泉の解説

きゅうめん‐きょう〔キウメンキヤウ〕【球面鏡】

球面の一部分を反射面とする鏡。凸面鏡と凹面鏡がある。

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百科事典マイペディアの解説

球面鏡【きゅうめんきょう】

球面の一部を反射面とする鏡。凹(おう)面鏡凸(とつ)面鏡がある。
→関連項目放物面鏡

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうめんきょう【球面鏡 spherical mirror】

反射面が球面である反射鏡。球面の内面を反射面とする凹面鏡concave mirrorと球面の外面を反射面とする凸面鏡convex mirrorがある。鏡面の中心(鏡心)Mと球面の中心(球心)Oを通る直線を光軸といい,光軸の近くで光軸に平行に入射した光線およびその延長線はほぼ焦点Fに集まる。焦点の位置はOMの中点であり,焦点距離f(MF)は球面の曲率半径をrとすれば,fr/2である。近軸光線に対する結像方程式は,鏡心と物体との距離をs,鏡心と像との距離をs′とすると,で与えられる。

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大辞林 第三版の解説

きゅうめんきょう【球面鏡】

球面の一部を反射面とした鏡。球面の外側で反射する凸面鏡と、内側で反射する凹面鏡とがある。球面収差はあるが色収差はない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

球面鏡
きゅうめんきょう

表面が球面の形をしている鏡のこと。その球面が凸(とつ)および凹(おう)のとき、それぞれ凸面鏡および凹面鏡という。球面鏡に平行光線が入射すると、反射したあとで、ある点に収束するか、またはある点から発散したように進む。この点のことを球面鏡の主焦点という。主焦点から球面鏡の表面までの距離を、球面鏡の焦点距離という。顔の前に凸面鏡を置くと、正立の縮小された顔の虚像が生ずる。凹面鏡の球心よりも遠くに顔を置くと、倒立した顔の縮小像が鏡の前方に見られる。物体が凹面鏡の曲率中心にあれば、倒立した等大の像が曲率中心に生ずる。
 球面鏡の頂点と曲率中心を結ぶ直線のことを鏡軸という。頂点から鏡軸に沿って測った物体までの距離をs、像までの距離をs′、球面鏡の曲率半径をrとすると

ここにrは凸面鏡のとき正、凹面鏡のとき負、s、s′は頂点から入射光線の進む方向に測ったときを正とする。球面鏡の焦点距離はr/2で与えられる。鏡軸に垂直な物体の像の長さと物体の長さの比を(横)倍率といい、
  横倍率 =-s′/s
で与えられる。凹面鏡は凸レンズと同様に遠方の物体の実像をつくるのに用いられ、凸面鏡はバックミラーなどに用いられる。[三宅和夫]

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