改訂新版 世界大百科事典 「全唐文」の意味・わかりやすい解説
全唐文 (ぜんとうぶん)
Quán táng wén
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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中国、唐代散文の総集。1000巻。清(しん)の董誥(とうこう)らが1814年(嘉慶19)、勅命を受けて編纂(へんさん)したもの。収めた作者の数は3035人、作品数は2万25編。『全唐詩』(1706)の体に倣い、作者別に編集され、作者ごとに略伝が付されている。宮中秘蔵の古写本『唐文(とうぶん)』を底本に、『永楽大典(えいらくたいてん)』『文苑英華(ぶんえんえいが)』『唐文粋(とうもんずい)』などの類書や総集を渉猟して、唐および五代の散文を網羅したもので、今日ではこれによってしかみることのできぬ作品が収録された結果、唐代の文学、思想、歴史を研究するうえでの貴重な資料となった。なお、清の陸心源の『唐文拾遺』(1888)、『唐文続拾』(1894)によって、作者777人、作品2871編が補われている。
[和泉 新]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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