公共建築(読み)コウキョウケンチク(その他表記)public architecture

デジタル大辞泉 「公共建築」の意味・読み・例文・類語

こうきょう‐けんちく【公共建築】

公共的な利用目的をもつ建築物役所学校病院など。

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精選版 日本国語大辞典 「公共建築」の意味・読み・例文・類語

こうきょう‐けんちく【公共建築】

  1. 〘 名詞 〙 公共用として設置された建築物。学校、公立病院図書館劇場などの類。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公共建築」の意味・わかりやすい解説

公共建築
こうきょうけんちく
public architecture

19世紀までは,一般に「宗教建築」に対して,「市民建築」 civic architectureあるいは「公共建築」という用語があり,市壁,市庁舎,裁判所,監獄議場,市場,広場,その他の公共施設を含めており,これに「個人建築」という分類を加えた3種に建造物を分ける慣例があった。近代では,宗教建築の重要性が落ちるのに対し,商業建築,工業建築の比重が著しく高まったほか,建物種別も多種多様になったので,旧来のおおまかな分類によらず,「オフィス・ビル」「学校」「オーディトリアム」「図書館」「研究所」など,建物種別に細かく分けて考えるようになった。今日では建設事業の主体性格により,「公共建築」と「民間建築」に大別している。ここで「公共建築」というのは,官庁,地方自治体のつくる建築,その他公団,公社など公的資金あるいは公的補助金による建築ということで,その建物の種別には関係がない。さらに一般的には,上記のような公的建築のほか,たとい民間資金による建築であっても,一般に広く公開されていれば (たとえば私設の美術館) 公共建築とみなす場合がある。建物の使用状況の公共性という観点から,ある種の大規模オフィス・ビルやデパート建築は,すでに公共的性格をそなえており,現代建築家はさらに意識的に民間建築に公共性を与えようと努めている。都市の大規模高層ビルや複合ビルは,都市の立体的な膨張であって,巨大ビルのロビーや廊下は,街路の延長にほかならないと考えられるからである。

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