六条御息所(読み)ロクジョウノミヤスドコロ

デジタル大辞泉 「六条御息所」の意味・読み・例文・類語

ろくじょう‐の‐みやすどころ〔ロクデウ‐〕【六条御息所】

源氏物語中の人物。ある大臣の娘。東宮に仕えて秋好あきこのむ中宮を産むが、東宮に死別。のち光源氏愛人となるが、生霊いきりょうとなり葵の上をとり殺す。

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精選版 日本国語大辞典 「六条御息所」の意味・読み・例文・類語

ろくじょう‐の‐みやすどころロクデウ‥【六条御息所】

  1. 源氏物語」に出てくる女性。大臣の娘。前坊に参って一女をもうけたが、前坊と死別し、源氏に愛される。感情起伏が激しく、生霊となって葵上をとり殺す。斎宮卜定された娘(のちの秋好中宮)について伊勢に下り、冷泉院即位で娘とともに帰京、六条邸に住む。澪標の巻で没したが、その後も紫の上や女三の宮にとり憑く。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「六条御息所」の解説

六条御息所 ろくじょうのみやすどころ

「源氏物語」の登場人物
某大臣の娘で,16歳のとき東宮にとつぎ,秋好(あきこのむ)中宮を生む。20歳で東宮と死別。8歳年下の光源氏の求愛をうけいれるが,源氏の心がわりに苦悩し,生霊(いきりょう)となって源氏の正妻葵上(あおいのうえ)をとり殺す。死後怨霊(おんりょう)となって,紫上(むらさきのうえ)や女三宮(おんなさんのみや)をくるしめる。

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世界大百科事典(旧版)内の六条御息所の言及

【野宮】より

…作者は不明。シテは六条御息所(ろくじようのみやすどころ)の霊。旅の僧(ワキ)が京都嵯峨野の野宮の旧跡を訪れると,若い女(前ジテ)が来かかり,この野宮は,昔,六条御息所が伊勢の斎宮(さいぐう)となった息女とともに籠った所だと話して聞かせる。…

※「六条御息所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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