内局(読み)ナイキョク

デジタル大辞泉 「内局」の意味・読み・例文・類語

ない‐きょく【内局】

内部部局」の略。⇔外局

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精選版 日本国語大辞典 「内局」の意味・読み・例文・類語

ない‐きょく【内局】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 明治九年(一八七六内務省、同一四年警視庁参事院、同一六年海軍省に設けられ、省・庁・院の庶務文書などに関する事務を扱った部局。内務省は同一八年、警視庁と参事院は同一四年、海軍省は同一七年廃止。
  3. 内閣府および各省庁の内部組織として設けられる局の総称。⇔外局
  4. 仏教で、各宗の総務局に当たるもの。

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改訂新版 世界大百科事典 「内局」の意味・わかりやすい解説

内局 (ないきょく)

内局とは,外局に対する概念であって,外局を除くいわゆる本府本省の内部部局(官房,局,部,課,室)のうち,一般に府省の基本的任務を体現する基幹的組織としての局クラスの内部組織をさすものである。その例としては,総理府賞勲局,法務省民事局,外務省アジア局,大蔵省主計局,文部省初等中等教育局,厚生省公衆衛生局,農林水産省農林経済局などがある。局は,府省においては必置であり,その設置・所掌事務の範囲は政令事項とされているが(国家行政組織法7条1,5項),その設置数は当分の間総量的に規制されている(25条)。局は,原則として補助機関である局長(19条1項。例外,恩給法12条の恩給局長,労働基準法100条5項の労働基準局長など)などからなる補助機関の総合体としての性格をもつ。この点で,局同様に事務配分上は府省の内部的機関ではあるが,府省と並ぶ基礎的行政機関とされ(国家行政組織法3条2項),かつ,それ自身またはその長が行政官庁としての性格を有する外局と異なる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内局」の意味・わかりやすい解説

内局
ないきょく

外局に対する用語で,一般には府および省の内部部局たる部局をいうことが多いが,国家行政組織法7条に規定された内部部局をさすこともある。内部部局については,府および省には,その所掌事務の遂行のために官房および局がおかれる。またこの官房または局には,必要な場合,部をおくことができる。さらにこれら官房,局,部には,課やこれに準じる室をおくことができる。また,庁および委員会の事務局にも,官房,局 (長が国務大臣の庁のみ) ,部,課,室をおくことができる。なお,従来これら官房,局,部の設置および所掌事務の範囲は法律事項とされていたが,1983年の国家行政組織法の改正により政令事項とされた。

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百科事典マイペディア 「内局」の意味・わかりやすい解説

内局【ないきょく】

内部部局ともいう。総理府の本府および各省の本省内に置かれ,その所掌事務を分担遂行する部局。設置,事務の範囲は法律で定める。外局(庁,委員会の総称)に対する。

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