内局とは,外局に対する概念であって,外局を除くいわゆる本府・本省の内部部局(官房,局,部,課,室)のうち,一般に府省の基本的任務を体現する基幹的組織としての局クラスの内部組織をさすものである。その例としては,総理府賞勲局,法務省民事局,外務省アジア局,大蔵省主計局,文部省初等中等教育局,厚生省公衆衛生局,農林水産省農林経済局などがある。局は,府省においては必置であり,その設置・所掌事務の範囲は政令事項とされているが(国家行政組織法7条1,5項),その設置数は当分の間総量的に規制されている(25条)。局は,原則として補助機関である局長(19条1項。例外,恩給法12条の恩給局長,労働基準法100条5項の労働基準局長など)などからなる補助機関の総合体としての性格をもつ。この点で,局同様に事務配分上は府省の内部的機関ではあるが,府省と並ぶ基礎的行政機関とされ(国家行政組織法3条2項),かつ,それ自身またはその長が行政官庁としての性格を有する外局と異なる。
執筆者:間田 穆
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