内応(読み)ナイオウ

デジタル大辞泉 「内応」の意味・読み・例文・類語

ない‐おう【内応】

[名](スル)味方を裏切ってひそかに敵と通じること。内通。「敵に内応する」
[類語]内通裏切り気脈を通じる背信背徳背任変心寝返り密告おためごかし讒言讒訴誣告告げ口垂れ込み言い付ける

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精選版 日本国語大辞典 「内応」の意味・読み・例文・類語

ない‐おう【内応】

  1. 〘 名詞 〙 内部の者がひそかに敵と通じること。内通。だいおう。
    1. [初出の実例]「嶋主内応先帰朝廷」(出典続日本紀‐天平神護二年(766)一一月壬戌)
    2. 「平氏摂州至りし日、勢振ふと聞えて内応の人々多し」(出典:読史余論(1712)一)
    3. [その他の文献]〔史記‐酈食其伝〕

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普及版 字通 「内応」の読み・字形・画数・意味

【内応】ないおう

内部から外敵と通謀する。〔漢書、高五王、城陽景王章伝〕高后ず。趙王呂祿、上將軍と爲り、呂王、相國と爲る。皆長安中に居り、亂を爲さんと欲す。~朱侯・東牟侯、中より大臣應を爲し、以て呂を誅せんと欲す。

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世界大百科事典(旧版)内の内応の言及

【返り忠】より

…主君にそむき裏切りの行為をはたらくこと。内応・内通と同義で,自軍の機密を敵に告げたり,敵を陣営内に導くこともこれに含まれる。古く《将門記》で乗馬の郎等にとりたてることを条件に平将門陣営の石井営所(いわいのえいしよ)に手引きをした丈部子春丸の例はこれにあたる。…

※「内応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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