御為ごかし(読み)オタメゴカシ

デジタル大辞泉 「御為ごかし」の意味・読み・例文・類語

おため‐ごかし【為ごかし】

表面は人のためにするように見せかけて、実は自分利益を図ること。じょうずごかし。「お為ごかしの親切」「お為ごかしを言う」
[類語]裏切り内応内通気脈を通じる背信背徳背任変心寝返り密告讒言ざんげん讒訴ざんそ誣告ぶこく告げ口垂れ込み言い付ける打算的功利的欲得ずく算盤ずくびるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆ卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「御為ごかし」の意味・読み・例文・類語

おため‐ごかし【御為ごかし】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごかし」は接尾語 ) 表面は相手のためにするように見せかけて、その実は自分の利益をはかること。御為尽(おためずく)。じょうずごかし。
    1. [初出の実例]「『必油断なされな』と、お為ごかしに云ひ廻せば」(出典:浄瑠璃・祇園女御九重錦(1760)二)

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