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冷え症 ひえしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

冷え症
ひえしょう

体の特定部分,ことに手,足,腰などの一部のみに,冷感や,ある場合には寒さに近い感覚があって,外界の温度や体温とは必ずしも一致しない症状が,繰返し現れたり,あるいは持続したりすることをいう。異常な生理現象であって病気とはいえないことが多い。一般に女性に多いが,原因は,自律神経失調により局所的な血行障害が起るためと考えられている。

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百科事典マイペディアの解説

冷え症【ひえしょう】

手・足・腰などの特定部位を特に冷たく感じる症状。自律神経系障害からくる血管異常によるとされ,女性に多い。原因の判明している場合は原因療法を,更年期障害による場合は性ホルモン投与等を行う。

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食の医学館の解説

ひえしょう【冷え症】

《どんな病気か?》


〈血行障害からくる冷え症、まずは日常生活の改善を〉
 手足が冷たい、腰が冷える、寒くて眠れないなど、冷え症の症状や程度は人によってさまざまです。この原因は、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)や心不全(しんふぜん)、低血圧による場合もありますが、ほとんどが、血管を収縮・拡張させて熱をコントロールする自律神経(じりつしんけい)が変調を起こしていたり、ホルモンバランスの乱れによる血行障害です。
 症状の改善や予防にいちばんたいせつなことは全身の生理作用を高め、体をあたためること。日常的に、入浴やマッサージ、適度な運動で血行をよくする心がけが必要です。

《関連する食品》


〈血行促進と保温作用のあるビタミン類を十分摂取〉
○栄養成分としての働きから
 多くの食材をバランスよく食べることが改善や予防におおいに役立ちます。血行促進と保温効果があるのがビタミンA、B、C、E類です。
 冬至(とうじ)に食べるカボチャはカロテン(ビタミンA)が豊富で、ニラもカロテンのほかC類も多く含み、常食するとより効果的です。
 B群は肉類なら豚肉や豆類、玄米、ライ麦パンに多く含まれます。
 血行促進に欠かせないE類は、青背の魚やアーモンドに多く含まれています。また納豆もE類が豊富なうえ、ナットウ菌は血液をかたまりにくくするので、さらに効果的です。
 体の保温を助けるのがたんぱく質。や必須アミノ酸も多い牛肉などの肉類や魚からとるといいでしょう。
 また、毛細血管の血液循環をよくするカプサイシンを含むトウガラシ、毛細血管を広げ、胃腸の働きを促進するアリシンを含むニンニクやネギも、体をあたためる効果があります。
〈赤トウガラシ酒、サフランのお茶が体をあたためる〉
○漢方的な働きから
 体をあたためるには赤トウガラシが有効です。料理に使用するのも1つの方法ですが、乾燥させた赤トウガラシをホワイトリカーに漬け込み、体が冷えたときに少量飲むと、すぐに体があたたまってきます。
 また西欧では婦人科系疾患に効果的といわれるサフランも、漢方では冷え症に用いるものの1つで、番紅花(ばんこうか)といいます。花のおしべを乾燥させたものにお湯を注いで数分おき、お茶として飲みます。お茶として飲まなくても、冷え症ぎみだという人は、お料理に使って、サフランの効果を取り入れましょう。
○注意すべきこと
 漢方的な働きとして気をつけたいのは、ビタミンが豊富だからといって、体を冷やす作用のあるキュウリ、ナス、トウガンといった野菜や、柿、ナシ、ミカンといったくだものをとりすぎないようにすることです。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

冷え症
ひえしょう

身体の特定部位だけがとくに冷たく感ずる場合をいい、いわゆる「冷え」と同義である。原因としては循環障害、代謝機能の低下、自律神経失調などが考えられる。また冷え方にもいろいろあり、下半身が冷えるもの、夏でも足袋(たび)をはくほど足が冷えるもの、頭だけが冷えるもの、背部や腹部が冷えるもの、氷を当てられたように腰が冷えるもの、膝(ひざ)から下は水に浸っているようで顔はほてっているものなど、さまざまな訴えがある。したがって、冷え症は冷えの症候群とみた病名ともいえる。また、日本女性に特有の症状として、冷える性分あるいは体質という面からとらえて冷え性と書く場合もある。
 冷え症の患者には自律神経の不安定なものが多く、自律神経機能の失調が血管運動神経を障害し、冷たく感ずる部位の毛細管がれん縮して血行を妨げ、そのために冷たく感じるものとみられている。男性より女性が2倍ほど多く、とくに40歳以上の女性にみられるところから卵巣機能の失調に注目するむきもある。また、情動障害を伴った心因性のものもみられる。
 治療としては運動と栄養が効果的で、冷えない程度の保温に留意し、入浴や乾布摩擦、あるいは就寝前の少量の飲酒などもよい。また東洋医学的療法、すなわち漢方薬や鍼灸(しんきゅう)治療も行われる。なお、ひどい場合は膠原(こうげん)病などによることもあるので、診療を受けるのが望ましい。[柳下徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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