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乾布摩擦 かんぷまさつ

大辞林 第三版の解説

かんぷまさつ【乾布摩擦】

皮膚鍛練法の一。かわいた手拭てぬぐいなどで体をこすること。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かんぷまさつ【乾布摩擦】

皮膚をきたえるための健康法の一つ。乾いたタオルなどで皮膚摩擦すると,その刺激により皮膚の体温調節機能が強められる。また皮膚の血行がよくなり全身の循環機能も刺激される。裸になるので,その間外気浴をすることになり,皮膚の寒冷に対する抵抗力を増すことにもなる。乳児に対しては,乳児体操をするときに1回5分くらい手でこすったり,柔らかい乾いたタオルで手足・胸・背中などを摩擦するとよい。幼児では風邪をひきやすい子ども,気管支喘息ぜんそく)の子どもなどに乾布摩擦をさせると,皮膚の寒冷に対する抵抗力がつき,気温が急激に変化したりしても風邪をひいたりしなくなる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乾布摩擦
かんぷまさつ

乾いたタオルなどで皮膚表面をよくこすることによって、寒冷などに対する強さを養おうとする民間療法の一つである。恒温動物である人間は、体温を一定に保つことが必要であり、そのために、さまざまな調節機構が備わっている。体熱の放散は、皮膚表面より放射という形で多くなされているが、とくに冷たい風に当たったときなどは、放熱を防ぐために、毛を立てたり、ふるえをおこさせたり、体表面に近い皮膚血管を収縮させたりすることで、体温の低下を自然に抑制する反射機構が働くが、これらの命令は視床下部から出されている。乾布摩擦は、タオルなどで直接物理的な刺激を皮膚に与えることにより、こうした反射がより速やかに行われるようにすることをねらったものである。寒い季節に皮膚を露出させて乾布摩擦をするということは、単に反射機構を強化するだけではなく、寒さに打ち勝ってゆくという心理面での強化をも備えており、喘息(ぜんそく)児の治療などにも利用されている。乾布摩擦と同様なものに、タオルを冷たい水にぬらして強く絞ってから皮膚をこする冷水マッサージや、風呂(ふろ)上がりに水をかぶったりする冷水浴などがある。これらは、末梢(まっしょう)から中枢に向かって刺激を与えることで、反射機構の強化をねらったものである。[小野三嗣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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