(読み)オウ

デジタル大辞泉 「凹」の意味・読み・例文・類語

おう【凹】[漢字項目]

常用漢字] [音]オウアフ)(漢) [訓]くぼむ へこむ
へこんだ状態。くぼみ。「凹凸凹版凹面鏡
難読凸凹でこぼこ

くぼ【凹/×窪】

くぼんでいる部分。くぼみ。「盆の―」
女性陰部女陰
「―の名をば何とかいふ」〈催馬楽・陰の名〉

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精選版 日本国語大辞典 「凹」の意味・読み・例文・類語

へこみ【凹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「へこむ(凹)」の連用形名詞化 )
  2. へこむこと。へこんでいること。また、その部分。くぼみ。へこ。
    1. [初出の実例]「Hekomi(ヘコミ) ガ デキタ」(出典和英語林集成初版)(1867))
  3. 失策失敗
  4. よわること。困惑。へこ。
    1. [初出の実例]「いったいげいしゃ、へこみといふ世界だから」(出典:洒落本・南極駅路雀(1789))

くぼ【凹・窪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 周囲が高く中央が低くなっている所。くぼんだ所。くぼみ。
    1. [初出の実例]「摂津の国の東生の郡撫凹(クホ)の村に〈国会図書館本訓釈 凹 クホ〉」(出典:日本霊異記(810‐824)中)
  3. 女性の性器。女陰。
    1. [初出の実例]「久保(クボ)の名をば何とかいふ」(出典:催馬楽(7C後‐8C)陰の名)

おうアフ【凹】

  1. 〘 名詞 〙 くぼみ。くぼんでいること。
    1. [初出の実例]「今雨の水は、凸の処より凹の処を探し求めて、是非とも其の低き方に降り行くなり」(出典:幼学読本(1887)〈西邨貞〉五)

ぼこ【凹】

  1. 〘 名詞 〙 へこんでいること。また、そのもの。凸(でこ)に対していう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「凹」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

[字音] オウ(アウ)(アフ)
[字訓] くぼむ

[字形] 象形
凸に対して凹陥の象を示す図形的な文字。凹入の意より凹陥・凹屈・凹嶮などの意となる。六朝期以後にみえる字である。〔一切経音義、二十三〕に〔倉頡〕を引いてに作り、「下(てんか)なり」という。低湿の地をいう。

[訓義]
1. くぼむ、へこむ、ひくい。
2. くぼみ、あな。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕凹 久保无(くぼむ) 〔字鏡集〕凹・ クボム

[語系]
凹eapは汚a、窪oe、oaと声近く、低く、くぼむ意をもつ。一系の語をなすものであろう。

[熟語]
凹窪・凹陥凹鏡・凹嶮凹硯凹心・凹洞・凹凸・凹突

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