(読み)ソク

デジタル大辞泉 「則」の意味・読み・例文・類語

そく【則】[漢字項目]

[音]ソク(呉)(漢) [訓]のり のっとる すなわち
学習漢字]5年
きまり。のり。ルール。「会則規則原則校則細則準則通則鉄則罰則反則変則法則
手本とする。のっとる。「則天去私
すなわち。「則闕そっけつ
[名のり]つね・とき・みつ

そく【則】

[接尾]助数詞。列挙したきまりなどを数えるのに用いる。「会規の第三

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精選版 日本国語大辞典 「則」の意味・読み・例文・類語

そく【則】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 きまり。規定。常に変わらない方法
    1. [初出の実例]「かの何がしの禅師か、隻手の声を聞けといふもの、則俳諧禅にして離俗の則也」(出典:俳諧・春泥句集(1777)序)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・烝民〕
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 列挙したきまりなどを数えるのに用いる。条。「会規第七則」「格言一一則」

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普及版 字通 「則」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(異体字)
15画

[字音] ソク
[字訓] のり・のっとる・すなわち

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
正字はに作り、鼎(てい)+刀。鼎側に刀を加えて銘文として刻する意。叙任や賜賞など、重要なことは鼎銘に刻して記録し、あるいは約剤(やくざい)とした。約剤は契約書、剤の初文劑はもと(せい)に従う字で、とは方鼎をいう。円鼎に刻したものを則、方鼎に刻したものを剤という。鼎銘に刻するところは規範とすべきものであるから、定則・法則の意となる。また承接の語に用い、金文には行為の儀節の間に加えて「(すなは)ち拜す」「ち誓ふ」のようにいう。またものを分別していうときにも用いる。

[訓義]
1. ほる、銘文にほる。
2. のり、のっとる、ならう、規範とする。
3. 約束、約剤と同じ。
4. 件・条と同じ意。一くだり。
5. すなわち、そのときは、それは、もし。

[古辞書の訓]
名義抄〕則 スナハチ・ノトル・ノリ・ナズラフ 〔字鏡集〕則 スナハチ・タツトブ・ナズラフ・ノリ・カツテ

[声系]
〔説文〕に則声として側・惻・測など八字を収める。旁側と法則・則定の意をもつものがある。

[語系]
則tzk、側tzhikは声近く、鼎銘を則といい、鼎銘のあるところを側という。準則して測ることを測という。

[熟語]
則闕則欠則効則傚則象・則声則天・則度則微・則法則例
[下接語]
遺則・学則・規則・儀則・旧則・教則・極則・憲則・原則・古則・校則・細則・準則・常則・垂則・正則総則・通則・定則・鉄則・天則・典則・内則・罰則・反則・犯則・付則・補則・法則・本則・民則・模則・立則・礼則・麗則

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