前頭(読み)ゼントウ

デジタル大辞泉 「前頭」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐とう【前頭】

頭の前部
いちばんまえ。先頭
「勇を恃て―に進み」〈竜渓経国美談

まえ‐がしら〔まへ‐〕【前頭】

相撲で、小結次位十両上位定数はないが、通例東西15人前後で、その第1位を前頭筆頭といい、以下前頭何枚目と数える。

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精選版 日本国語大辞典 「前頭」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐とう【前頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頭の前部。
    1. [初出の実例]「前頭禿にして眼鏡を用ひ」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三〇)
  3. いちばん前。先頭。また、前。
    1. [初出の実例]「供奉神事諸司行列、第一前頭内膳司膳部伴造一人」(出典延喜式(927)三一)
    2. 「驍将法美が勇を恃て前頭に進み」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    3. [その他の文献]〔白居易‐対酒勧令公開春遊宴詩〕

まえ‐がしらまへ‥【前頭】

  1. 〘 名詞 〙 相撲の力士階級一つ幕内で、三役下位、十両の上位。その第一位を「前頭筆頭」といい、以下「前頭二枚目、三枚目、…十枚目」などという。元来は前相撲の頭の意で、古くは序の口まで含んでいた。
    1. [初出の実例]「鳥羽の牛松まへがしら、関脇はね石松の介ずしりずしりとゆるぎ出」(出典:浄瑠璃・井筒業平河内通(1720)五)

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普及版 字通 「前頭」の読み・字形・画数・意味

【前頭】ぜんとう

前面のところ。唐・白居易〔杪秋独夜〕詩 紅、樹飄(ひるがへ)りて風るの後 白鬚(はくしゆ)、人立す、の中 頭に條(せうでう)(もの寂しい)の物り 老、三兩叢

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「前頭」の意味・わかりやすい解説

前頭
まえがしら

力士の階級の一つ。十両より上位で,小結より下位の階級の力士をさす。前相撲の頭の意味で,その第1位を前頭筆頭という。三役 (さんやく) 以下の幕内力士はすべて前頭にあたる。俗称平幕 (ひらまく) ともいう。現在は東西 17枚目まである。

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