効力規定(読み)こうりょくきてい

  • こうりょくきてい カウリョク‥
  • こうりょくきてい〔カウリヨク〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

強行規定うち違反行為効力を失わせるものをいう。これに対し,該強行規定に違反しても,その違反行為そのものは無効とならず,ただ違反者が刑罰行政罰などの制裁を受けるにとどまるときは,その強行法規取締規定という。たとえば,証券取引は,大蔵大臣免許を受けた株式会社でなければ行うことができない定められているが,この強行規定に違反して資格のない者が資格のある証券会社の名義を借りるなどして取引行為を行なった場合 (名板貸) ,その取引行為が無効とされるときは,その強行規定は効力規定と呼ばれ,これに反して取引行為をした者が制裁を受けるにとどまるときは,その強行規定は取締規定といわれる。効力規定と取締規定は重複して認められることもある。ある規定が単なる取締規定であるか,それとも効力規定であるか,またその双方を含むかについて明文の定めがないときは,当該強行規定の立法趣旨を勘案して定めるほかないであろう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

法律用語で,ある行為を禁止したりあるいはその行為をするための条件などを定める規定のうちで,その規定に違反した行為が無効となるものをいう。その行為をなした当事者意思にかかわらず行為の効力を否認するものである点で,一般には強行規定(強行法規)でもある。効力規定と対立する概念としては,取締規定および訓示規定がある。また,効力規定が強行規定でもある限りでは任意規定とも対立する。これらのうち,取締規定はある行為を禁止はするものの,その違反者に対して制裁を課すだけで当の行為の効力についてはまったく触れない規定である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 一定の行為を禁止したり、ある行為をするための条件を定めたりする規定のうちで、その規定に違反した行為が無効となるもの。命令的規定に対して、能力的規定ともいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

実効再生産数

感染症が流行している集団において、ある時点で、一人の感染者から二次感染する人数の平均値。再生産数が1を上回ると、一人の感染者が複数の人に感染させるため、流行は拡大し、1を下回ると、感染者数が減少し、流...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

効力規定の関連情報