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動物崇拝 どうぶつすうはい animal worship

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

動物崇拝
どうぶつすうはい
animal worship

自然崇拝の一種で,動物を対象とするもの。獣類,鳥類のほか魚類,爬虫類などもその地域の条件によって対象とされる。崇拝の動機には,動物を,(1) 超人間的呪力をもつものとして,(2) 人間生活に有用なものとして,(3) 神や精霊の化身として,(4) 神と人間との媒介者として,崇拝するなどさまざまな理由があげられ,それぞれに従って崇拝の形式も異なる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

どうぶつ‐すうはい【動物崇拝】

特定の動物に神秘的な呪力があるとして神聖視し、崇拝の対象とすること。また、動物が神や精霊の化身として信仰の対象となることもある。

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監修:松村明
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大辞林 第三版の解説

どうぶつすうはい【動物崇拝】

特定の動物に神秘的な力が宿るとして崇拝するもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

動物崇拝
どうぶつすうはい

ある特定の動物を敬い、恐れる行為。この概念はきわめて包括的で、また、この現象はきわめて普遍的にみられる。ある種の動物は人間以上の能力、または人間にない能力をもつことで崇拝される場合がある。たとえば、アフリカライオンアジアのトラ、北方地域のクマやオオカミなどの肉食獣への崇拝・畏怖(いふ)はその強大な力に対するものであり、コブラ、ガラガラヘビなどの毒ヘビ、ワニなどはその危険性に対するものである。また、ワシ、カラス、フクロウなどの鳥類への崇拝は空を飛ぶという人間にない能力をもつことと関係し、ある種の鳥、魚類はその予知能力によって崇拝される。なかにはビーバーのようにその行動がずる賢く、神秘的であるためにアメリカ・インディアンに崇拝される例もある。
 こうした動物の属性に基づく崇拝のほかに、その動物が象徴化されることで崇拝される場合もある。たとえば、ヘビ類は世界各地で農耕儀礼と結び付き、土地の豊穣(ほうじょう)性さらには女性の多産性や治療の象徴として農耕民の崇拝を集めている。また、オーストラリアや北アメリカのトーテミズムでは、ある種の動物が外婚的な出自集団と象徴的に結び付けられ、その集団の祖先として、または属性を象徴するものとして禁忌や儀礼の対象とされる。
 動物が神または特定の精霊の化身として信仰の対象とされる場合も世界中に広くみられる。崇拝される動物はその種全体に及ぶ場合と、一部の聖別された個体だけを対象とする場合とがある。後者は牧畜民にしばしばみられる。
 崇敬の念を表現する方法には、定期的にその動物に対する儀礼を行う場合と、日常生活においてさまざまな禁忌を守ることでその気持ちを表す場合とがある。つねに動物を追い求め、それがとらえられるか否かに生活が大きくかかっている狩猟民ではこの両者とも重要である。動物儀礼では、対象となる動物に供物を捧(ささ)げる行為が基本であるが、岩壁などにその姿を描いたり、その毛皮を身に着けて性的な踊りを踊って、豊穣を願うこともある。また、北方の熊送りのように、客として招くということで、山で熊狩りをし、その肉を共食して遺骨にさまざまな供物を捧げて葬るという形の儀礼もある。崇拝動物に対する禁忌では、その動物の名をみだりに口にしてはならないという慣習が広くみられる。これはとくに危険な動物に対する禁忌で、名をよぶことでその動物が近くに現れるのを防ぐためである。また、その動物を食べることの禁止、殺害の禁止、狩猟する際の武器の指定などの禁忌もある。トーテム動物のなかには普段は食べることが禁止されているが、トーテムの儀礼のときには食べることが積極的に認められる例もある。[佐々木史郎]
『E・ロット=ファルク著、田中克彦・糟谷啓介・林正寛訳『人類学ゼミナール14 シベリアの狩猟儀礼』(1980・弘文堂)』

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