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北ドイツ低地 きたドイツていちNorddeutsches Tiefland

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北ドイツ低地
きたドイツていち
Norddeutsches Tiefland

ドイツの北部地域を形成する低地帯。広義には西はオランダから,東はポーランドに及ぶ。内陸氷河による氷堆石 (モレーン) の堆積とその融解水の作用が地形形成の主役をなし,北西から南東方向に低い丘陵,原流谷をつくり,原流谷は外縁堆積原 (ザンダーと呼ぶ砂礫地) と低湿地に分れる。ベルリンの東方オーデル (オドラ) 川の支流ワルタ川およびノテチ川の谷,エルベ川からベルリンを通る谷,ウェーザー川の支流アラー川からマクデブルクにいたる谷などは原流谷で,それぞれその一部を現河川が流れ,現在は耕地化された低湿地や砂丘を伴っている。終堆石地帯は丘陵であるが,開析されて断片的にリューネブルガーハイデ,アルトマルクハイデなどとなっている。最後の氷河によるものはシュレースウィヒホルシュタイン州からベルリン北部にかけて著しい。底堆石地形のところは一部が平坦,一部は丘陵状をなし,ところどころに湖を残す。西部ではニーダーライン,ウェストファーレンの湾入があり,東部のザクセン湾入,シュレジエン (シレジア) 湾入と対応する。最終氷河の及ばなかった中位山地 (ミッテルゲビルゲ) 沿いの一帯には風成のレス (黄土) の堆積がみられ (黄土地帯) ,肥沃な農耕地帯 (ベールデ) を形成。全体としてはゆるやかな起伏に富み,平均高度は約 50m。このほか,北海の沿岸には海成の泥土や砂から成る低湿地 (マルシェ) があり,砂州の発達もみられる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北ドイツ低地
きたどいつていち
Norddeutsches Tiefland

ドイツ北部、中部山地Mittelgebirgeから、北海、バルト海に至る間の平野。基本的には構造平野であるが、表面の大部分は更新世(洪積世)の大陸氷によって北方からもたらされた堆積(たいせき)物に覆われている。東南東から西北西へ向かって、幾列かの原流谷が氷期に形成され、その跡に現在、ウェーザー川、エルベ川や、それらの支流が流れ、その沿岸には沖積平野が形成されている。南縁部(中部山地のすぐ北側)には、氷期に肥沃(ひよく)なレス(黄土)が堆積している。ポーランドの大部分やオランダ北東部も、地形的には北ドイツ低地と同様の性格をもっている。[浮田典良]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の北ドイツ低地の言及

【ドイツ】より

オーストリアスイス
【自然】

[地形,地質]
 ドイツは地表面の起伏とその成立ちの点から3地域に区分されることが多い。それらは北ドイツ低地Norddeutsches Tiefland(北ドイツ平原),中山山地Mittelgebirge,アルプスである。中山山地は地塊山地地域と南西ドイツ階段状山地地域に,アルプスはいわゆる高山のアルプスとアルプス前縁地Alpenvorlandとにさらに細分されることがある。…

※「北ドイツ低地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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