北村喜八(読み)キタムラ キハチ

20世紀日本人名事典 「北村喜八」の解説

北村 喜八
キタムラ キハチ

大正・昭和期の演出家,演劇評論家,劇作家 国際演劇協会日本センター初代理事長。



生年
明治31(1898)年11月17日

没年
昭和35(1960)年12月27日

出生地
石川県小松市

学歴〔年〕
東京帝大文学部英文科〔大正13年〕卒

経歴
四高在学中に「心の歌」を刊行。東大在学中、帝大劇研究会で自作「狂人を守る三人」を上演する。大正13年東大卒業後、築地小劇場に参加し、多くの作品を翻訳するかたわら演出もする。昭和4年築地小劇場分裂後は劇団築地小劇場の副主事となる。11年北村演劇研究所を開設、12年これを母体として芸術小劇場を主宰。一方、「海の呼声」などの戯曲や評論も発表し、文化学院、日本大学芸術科講師として後進を育成する。戦後は新演劇人協会常任幹事として新劇再建に尽力し、25年には国際演劇協会(ITI)日本センターを設立し、26年理事長に就任著書に「表現主義の戯曲」「演出入門」や戯曲集「美しき家族」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北村喜八」の解説

北村喜八 きたむら-きはち

1898-1960 大正-昭和時代の演出家,劇作家。
明治31年11月17日生まれ。大正13年築地(つきじ)小劇場に参加。昭和12年妻の村瀬幸子(さちこ)と芸術小劇場を結成・主宰。戦後は新劇の再建につくし,26年国際演劇協会日本センター初代理事長。昭和35年12月27日死去。62歳。石川県出身。東京帝大卒。翻訳・演出作品に「ガラス動物園」,著作に「演出入門」,戯曲集「美しき家族」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「北村喜八」の意味・わかりやすい解説

北村喜八
きたむらきはち
(1898―1960)

演出家、演劇評論家。石川県に生まれる。東京帝国大学英文科卒業後、築地(つきじ)小劇場に入り、翻訳、演出に従事。1938年(昭和13)芸術小劇場を結成し、芸術派新劇運動を推進した。第二次世界大戦後は新劇の再建に尽力し、国際演劇協会日本センター理事長となる。主著に『演出入門』(1946)、『西洋演劇史概説』(1948)のほか、戯曲集『美しき家族』(1942)がある。

[藤木宏幸]

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367日誕生日大事典 「北村喜八」の解説

北村 喜八 (きたむら きはち)

生年月日:1898年11月17日
大正時代;昭和時代の演出家;演劇評論家。国際演劇協会日本センター理事長
1960年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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