南渓(読み)なんけい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南渓」の解説

南渓(1) なんけい

1790-1868 江戸時代後期の僧。
寛政2年生まれ。文政2年豊後(ぶんご)(大分県)の浄土真宗本願寺派満福寺の住職となる。神道(しんとう)家や儒者排仏論に反論し,中井積善の「草茅(そうぼう)危言」に対しては「角毛偶語」をあらわした。嘉永(かえい)4年司教,安政3年勧学。慶応4年8月18日死去。79歳。筑前(ちくぜん)(福岡県)出身。法名は別に詢道。字(あざな)は伝灯。号は淮水,覚音坊,円成院。著作はほかに「杞憂小言」「邪正対論」など。
格言など】破邪顕正(信念)

南渓(2) なんけい

1826-1880 江戸後期-明治時代の画僧
文政9年生まれ。藍沢南城(あいざわ-なんじょう)の三余塾で儒学を,長谷川嵐渓(らんけい)に絵をまなぶ。名流の筆跡を「白応漫遊録」としてまとめた。彫刻もよくした。明治13年5月死去。55歳。越後(えちご)(新潟県)出身。俗姓小松。名は恵明。別号に橡渓,白応,半山,翠谷道人,清逸堂。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

普及版 字通 「南渓」の読み・字形・画数・意味

【南渓】なんけい

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