江戸時代に中国から来日した黄檗(おうばく)宗の僧。明(みん)の福清県(福建省)の人。15歳から黄檗山で修学、のち石雨(せきう)、朝宗(ちょうしゅう)、万如(まんにょ)、亘信(こうしん)(1603―1659)、永覚(えいかく)(1578―1657)ら諸師に参じ黄檗に帰山。1650年(順治7)隠元(いんげん)より印可を受く。1657年(順治14、明暦3)来日、長崎崇福寺(そうふくじ)に住した。当時、福済寺(ふくさいじ)の木庵性瑫(もくあんしょうとう)とともに二甘露門(かんろもん)と称された。1663年(寛文3)宇治黄檗山に隠元を訪れ、翌1664年長崎への途次、豊前(ぶぜん)(福岡県)小倉(こくら)公に請ぜられ福聚寺(ふくじゅじ)開山となる。のち崇福寺に退隠、そこで示寂した。著作に『即非禅師全録』25巻がある。
[船岡 誠 2017年2月16日]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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