精選版 日本国語大辞典 「取柄」の意味・読み・例文・類語
とっ‐つか【取柄】
〘名〙 (「とりづか(取柄)」の変化した語) 馬の鞭の手で持つところ。手に取る物を指して比喩的にも用いる。
※玉塵抄(1563)五「必松の枝手にとって、扇にもつかい、蚊をもはらわれたぞ。それを談柄と云たぞ。談論のとっつかの心ぞ」
とり‐づか【取柄】
〘名〙 (「とりつか」とも) 弓、鞭、手杵(てぎね)などの手で握る部分。とつか。
※慈光寺本承久記(1240頃か)上「平判官の弓の取つかの上、一束をきて射削り」
と‐つか【取柄】
〘名〙 弓や鞭(むち)などの、手で握り持つ部分。握(にぎり)。
※御禊行幸服飾部類(14C中‐後か)「次随身六人〈略〉弓巻二樺并紺組一、取柄巻二青地錦一」
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