口を掛ける(読み)クチヲカケル

デジタル大辞泉 「口を掛ける」の意味・読み・例文・類語

くち・ける

事前先方に話を通じておく。申し入れる。「会合の件は、彼にも―・けておいた」
呼び出しをかける。特に芸妓などを客席に招く。
[類語]誘ういざなう招く呼ぶ誘い合わせる誘い出すおびき出す・誘い入れる・誘い込むおびき寄せる引き込む引き入れる引きずり込む引っ張り込む巻き込む抱き込む・誘いかける・呼びかける働きかける持ちかける勧誘誘引袖を引く声を掛ける水を向ける鎌を掛ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口を掛ける」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を 掛(か)ける

  1. 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。話を通じる。
    1. [初出の実例]「まだひとりいい年増が見えるから、おめへ湯に入てまってゐなせへ〈略〉そこでくちをかけるがいい」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)
  2. 相手を呼び出すことを申し入れる。呼び出しをかける。とくに、芸妓、娼妓などを客席に招く。
    1. [初出の実例]「口をかけて置客へ遅く来るといふも」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)髪結)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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